アップル、次期iPhoneで「顔認証」システム採用 特許資料で判明

Zapp2Photo / Shutterstock, Inc.

アップル関連のリーク情報で知られるMing Chi Kuoが、アップルがiPhone発売10周年にあたる今年リリースする次期iPhone 8に関する情報を公開した。台湾のKGI証券のアナリストであるKuoは、次期iPhoneにはセキュリティ機能として、顔認証システムが用いられると予測する。

下記に彼の記述を引用してみよう。

「アップルが申請した生体認証システム特許から、この特許は眼球の虹彩認証ではなく、顔認証に関わるものと見られる。しかし、顔認証には次のような課題もある。(1)アルゴリズムの問題。 (2)ハードウェアのデザインの課題。(3)認証に絡むデータベースの構築と処理速度の問題(時間がかかりすぎる懸念もある)。アップルが現状の指紋認証を完全に顔認証に置き換えるまでの間は、指紋認証と顔認証の2つの組み合わせが、セキュリティを高める有効な手段になるかもしれない」

Kuoは顔認証の完全な実用化は今年の秋以降になると見ており、アップルは当面、顔認証と指紋認証のコンビネーションをアンロックに用い、その後、指紋認証を廃止する計画だという。

また、次期iPhoneの特徴としてKuoは、iPhone 8がガラスで全面が覆われるベゼルレスデザインを採用することを挙げている。全面ガラス製のボディからは、従来の指紋センサーは追放され、アップルは指紋センサーの代わりに、ディスプレイの下に光学センサーを内蔵するという。

iPhone 8の顔認証やベゼルレスボディの採用は、以前から噂にのぼってはいたが、Kuoがこれを認めたことで確実性が増したことになる。また、次期iPhoneの上位機種は曲面OLEDディスプレイが割れることを防ぐため、金属部品の採用も噂されてきた。これに関してKuoは次のように述べる。

「OLED搭載モデルはフレキシブルなOLEDパネルを採用する。画面の折れ曲がりによる不具合を防ぐため、金属部品がスクリーンの下に埋め込まれ、高い強度を実現する」

編集=上田裕資

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