Courtesy of Digit

貯蓄を習慣付けるのは困難だ。毎月の貯金額を決めていても、想定外の請求書が届いたり、ついつい衝動買いをしてしまう。こうした問題を解決するために、Ethan Blochは貯蓄アプリ「Digit」を開発した。

Digitは、ユーザーの銀行口座とつながっており、ユーザーの「金遣い」を分析して毎月無理のない金額を貯蓄専用口座に自動的に移動してくれるサービスだ。移動する金額は、1回当り5ドルから50ドル程度だという。

貯蓄の自動化はDigitの最大のセールスポイントだが、プロダクトデザインの専門家であるBlochは、「機能を簡単にすることよりも、最高のユーザー体験を提供し、人々が使いたくなる財務管理ツールを作ることを最優先にした」と語る。

Blochは、ユーザーの多くが貯蓄情報をいつでも手軽に確認したいというニーズを持っていることに気が付き、Digitの仕様をメッセージングアプリ風にした。ユーザーはチャット形式で日々の進捗を受け取ったり、知りたいときにメッセージを送って残高を確認することができる。また、チャットで「引き出し」と送信すれば、Digitの口座から預金を移動させることも可能だ。

Digitのユーザーの67%はミレニアル世代で、彼らが喜ぶ仕掛けもふんだんに盛り込まれている。例えば、目標金額に到達すると、人気コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ」のGIF画像や、ラッパーのパフ・ダディが踊ってお金が空から降ってくる動画などが流れて祝福してくれる。また、絵文字を設定し、チャットでその絵文字を送るだけで貯蓄の進捗状況を確認することもできる。

Digitは簡単で楽しいコミュニケーション機能でミレニアル世代から絶大な支持を集め、これまでに貯蓄された金額は3億5,000万ドルに達する。

Blochによると、今後は借入の自動返済など、新たな機能を追加していく予定だという。「2016年はコミュニケーション機能を充実させた。2017年はユーザーの財務管理機能を拡充し、より多くのサービスを自動化していきたい」と話している。

編集=上田裕資

 

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