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テクノロジーは日々進化を続けている。データサイエンティストやエンジニアの場合、利用するツールが目まぐるしく変わることはないが、それでも数年おきには変わるものだ。

ビジネススクールのベントレー大学では、近年どのようなビジネススキルが必要とされているのかを調べるため、労働市場分析会社バーニング・グラスに調査を委託。4万超の求人情報サイトに投稿された募集広告を分析し、2011年から2015年にかけて最も需要が増加したスキルを特定した。

求人広告の職務内容に登場した頻度をもとに作成したITスキル(ツール名など)のトップ10は以下のとおり(かっこ内は増加がみられた職種)。

1.ビッグデータ(IT) 3,977%
2.Node.js(デザイン) 2,493%
3.タブロー(研究・分析) 1,581%
4.NoSQL(IT) 1,002%
5.アパッチハドゥープ(IT) 704%
6.HTML5(IT) 612%
7.パイソン(研究・分析) 456%
8.オラクル(営業) 382%
9.JSON(IT) 318%
10.セールスフォースCRM(営業) 292%

最も需要の増加がみられたのはビッグデータだ。ビッグデータの意味は曖昧で、どれほどの量をビッグデータと呼ぶのか基準となる定義はない。だが企業は、従来のデータ処理ツールでは処理しきれない膨大な量の情報を整理し、解釈をするスキルを求めている。

例えば毎日投稿されるツイートや「いいね!」の数、リツイートの量を考えてみるといい。一定期間でのツイッター上のパターン分析などが、ビッグデータの処理にあたる。

データ視覚化ツールのタブロー(Tableau)は3番目に需要が伸びた。これは、コーディングをせずに簡単に高度なチャートやグラフが作成できるツールだ。

4位に入ったのはNoSQL。大量のデータの保存・分析を可能にするデータベース技術だ。ベントレー大学のデータ科学開発ディレクターであるデービッド・アウリーは、NoSQLについて「MySQLやオラクルと異なり、複数マシンで作動するよう設計されている。マシンを追加することでストレージや処理能力を増やすことができる」と指摘する。過去10年間で扱うデータ量が爆発的に増えたことから、NoSQLのような強力なデータベース技術へのニーズが高まっている。

7位にランクインしたのはパイソン(Python)だ。パイソンは、データ処理や視覚化、機械学習の分野に使われる汎用プログラミング言語で、アウリーによれば、同類の言語で学ぶべき最も重要なものである。古くからあるJavaなどの言語よりもシンプルだ。

パイソンは正確性においてはJavaに劣るが、より迅速に高度なタスクを実行できる。プログラム作成にJavaなら3時間かかるところが、パイソンなら30分で可能なため、製品づくりが迅速に行える。

テクニカルな仕事に興味がある人は、パイソンか統計プログラミング言語のR言語のいずれかを学ぶのがいいとアウリーは言う。彼によれば、R言語はランキング入りを逃したものの、人気が高く学びやすい強力なプログラミング言語だという。

編集=森 美歩

 

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