キャリア・教育

2017.01.07 17:30

トランプ新政権で「得する」専門職、富豪の仲間入りも可能?

Photo by Jabin Botsford/The Washington Post via Getty Images

米国のトランプ次期政権は、個人の富を増やすことに多大な力を注ぐ方針のようだ。富裕層がその保有する富をさらに大きく増やす一方で、新たに百万長者になる人も増えるだろう。富の増大を指向することは、経済・社会にさまざまな影響を及ぼすことになる。

そうした中で大きな利益を得るのは、次のような富裕層・超富裕層を顧客に持つ人たちだ。

・資産管理マネージャー

投資に関する専門知識と金融サービス・製品(信託管理や変額ユニバーサル保険など)を提供。

・会員制の先進医療サービス従事者

高品質の医療と最先端の治療への迅速かつ幅広いアクセスを提供。

・法と税の専門家

富裕層に有利な税制改革が予想される中、相続税や所得税に関する計画の見直しを行う。

・ビジネスコーチ

成功を収めた起業家らに対し、財界・富裕層が優先される環境を活用して事業を一層拡大させるためのサービスを提供。

・身辺警護に関する専門家

不満分子や犯罪者らの標的にされることが増えている富裕層を保護する。

・高級品メーカー

不動産開発業者からジュエリーメーカー、ホスピタリティー関連企業、プライベートジェットの運航会社まで、各社の製品・サービスの市場拡大が期待される。

富の優先が生むさらなる富

トランプ新政権は起業や相続による富の創造と、富裕層のさらなる富の蓄積を助けるだろう。そうした傾向は、富裕層や超富裕層のために働く人たちとその提供する製品・サービスの需要を伸ばし、利益を増加させることになる。

富裕層向けの仕事に従事する人たちは、自らの卓越した経験と高品質の製品・サービスを顧客に提供することによって、巨大な富を築くことができるかもしれない。富の創造を優先する環境は、やる気と才能、スキルを持った専門職にとっての“金脈”になり得る。

編集=木内涼子

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