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米国の音楽業界メディアBuzzAngleは、アメリカの音楽ユーザーの最新動向をリポートした。データは人々が音楽を聞く際、YouTubeよりもストリーミングサービスを使用するケースが増えていることを示している。

2016年にオンデマンド型音楽ストリーミングは82.6%の成長を遂げ、楽曲の再生回数は2,500億回を突破した。YouTube等の動画経由の音楽再生も成長したがこれには及ばず、成長率は7.5%で再生回数は1,810億回だった。どちらも上昇基調ではあるが、両者の差はさらに開きつつある。

ネットでの音楽聴取の分野では長年に渡り、YouTubeが王者のポジションにあった。今後もYouTubeが大きな存在感を保つことに変わりはないだろう。スポティファイやアップルミュージック、パンドラといったストリーミングの台頭がYouTubeの死を意味することにはならない。

しかし、ストリーミングサービスがYouTubeから市場シェアを奪いつつあることは明らかだ。

YouTubeは無料で利用可能で、広告もスキップでき、新たなテクノロジーを嫌う怠惰なリスナーらを魅了し続けるだろう。その一方で多くの音楽ファンはストリーミングを選択し、利用者数は年を追うごとに増えつつある。

このニュースは楽曲ロイヤリティの支払いをめぐり、長年YouTubeと戦ってきた音楽業界には良い報せかもしれない。ストリーミングの支払い額が少ないことは広く知られているが、YouTubeの場合はさらに額が少ないのだ。

音楽ユーザーは今やアルバムを買わなくなり、シングルの再生に関しては特にストリーミングが主要な手段になりつつある。音楽業界全般においてデジタル配信収入が増加する中で、ストリーミングの支持が高まっている傾向がまた一つ明らかになった。

編集=上田裕資

 

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