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インテルは1月4日、「Goldridge」のコードネームで呼ばれる第5世代(5G)通信用モデムチップを発表した。

5Gの通信モデムは現状のLTE(第4世代)の先を行く製品で、理論的にはギガビット速度のモバイル通信に対応する。インテルはこのチップがスマートフォンのみならず、自動運転車やドローン、IoT領域に用いられる点を強調している。同社のコミュニケーション担当主任は公式ブログで「5Gはあらゆるデバイスをネットに接続し、巨大なコンピュータパワーを生み出し、クラウド上のデータにアクセス可能にする」と述べた。

インテルはこの製品のサンプル版の提供を2017年後半に開始し、製造を進めると述べている。

この分野ではクアルコムも昨年、世界初の5Gモデムをアナウンスした。同社は今年後半にサンプル版を提出し、5Gモデム搭載の携帯端末が2018年には登場すると述べている。クアルコムによると5Gモデム搭載のスマートフォンは理論上、秒間で最大5ギガビットのダウンロード速度に対応する。

しかし、仮に5Gモデム搭載の端末がリリースされたとしても、5G通信が実現するまでの道のりは遠い。5Gはミリ波帯を使用するため長距離の通信や、障害物のある環境には適さない。通信キャリア側には“スモールセル”と呼ばれるシステムの導入が必要になる。第5世代通信は人口密度の高い都市部のエリアから始動することになる。

米国の通信キャリアは5G通信の実現に向けたテストを開始した。AT&Tは1月4日、ディレクTVと共同で5Gストリーミング試験を行なうと述べた。同社はクアルコムやエリクソンとも、同様な試みを今年後半に実施すると述べている。

モバイル領域では出遅れた感のあるインテルだが、最近になりアップルとの契約を締結し、次期iPhoneの一部の製品が同社製のチップを搭載する。モバイル領域ではクアルコムが最もリードするメーカーと見られるなか、インテルもこれを追撃する姿勢を見せている。

編集=上田裕資

 

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