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2017.01.04

フォーブス厳選、2017年をリードする各界の若手リーダー20人

左からホープ・ヒックス(法律・政策)、タイラー・オークリー(映画・エンターテインメント)、ボン・ミラー(スポーツ) / gettyimages

フォーブスは今年も、米国の各業界に変革とイノベーションをもたらす30歳未満のリーダーをまとめたリストの決定版「30アンダー30」を作成した。今年は20分野から30人ずつ計600人を選出したが、本記事では各分野で突出した活躍を見せている計20人を紹介しよう。

対象となった20分野は、アート・スタイル、消費者向けテクノロジー、教育、エネルギー、企業向けテクノロジー、金融、食品、ゲーム、ヘルスケア、映画・エンターテインメント、法律・政策、製造・工業、マーケティング・広告、メディア、音楽、小売・Eコマース、科学、社会起業家、スポーツ、そしてベンチャーキャピタル。同リストの6年間の歴史の中でも今年の競争は最も激しく、600の枠に対し候補者は1万5,000人で、リスト入りを果たした割合はわずか4%だった。

<アート・スタイル>

キャンディス・ガレック(29)
Bikini Luxe/創業者

数年前に水着のネット販売企業Bikini Luxeを立ち上げた元ファッションモデルのガレックは昨年3月、事業の宣伝をビジネス向けSNSのリンクトインで行うという奇抜な作戦に打って出た。

硬派なビジネスサイトのリンクトインにセクシーな水着モデルの写真を次々と投稿する戦略はユーザーからの批判を浴びたが、ガレックはそれでもひるむことなく、ミス・ユニバース出場者のナタリー・ローザーにきわどい水着を着せた写真を投稿し、「リンクトインに不適切かしら?」とのコメントを添えた。この投稿の瞬く間に5万回の閲覧数を獲得し、コメント数も500件に上った。話題作りに成功したBikini Luxeの売り上げは2割増加した。

<消費者向けテクノロジー>

ノア・クラフト(29)
Doppler Labs/共同創業者

クラフトはハードウエア業界では新参者だが、ここ数年でまれにみる野心的な音響製品を開発している。クラフトらが立ち上げたサンフランシスコの音響製品メーカー、Doppler Labsは、特定のノイズのみを遮断できるワイヤレスイヤホンを開発。従来のノイズキャンセリング技術ではすべてのノイズが打ち消されてしまうが、同製品は赤ちゃんの泣き声や上司の声など、特定の音を耳に届ける機能を備えている。

<教育>

ジェレミー・フィアンス(25)
The House Fund/マネジングパートナー

フィアンスは、母校愛と起業家精神、そして実験教育のメッセージを、自身のファンドを通じて発信している。2016年4月設立のThe House Fundは、シードラウンドやそれ以前の段階にあるベンチャー企業に投資する600万ドル規模のファンド。投資対象はフィアンスの母校であるカリフォルニア大学バークレー校の学生や教職員、卒業生で、これまでロボット工学や教育、人工知能(AI)などの分野の20社以上に平均5万~25万ドルの投資を行ってきた。

<エネルギー>

デービッド・フリード(28)
NetPower/プロジェクトマネジャー

NetPowerは、エクセロンや東芝と共同で、二酸化炭素(CO2)を排出しない天然ガス火力発電システムを開発している。同システムでは、天然ガスの燃焼により生まれるCO2を回収し地中に貯留する新技術「Allam Cycle」が初めて用いられる予定だ。

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翻訳・編集=遠藤宗生

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