ビジネス

2017.01.04

フォーブス厳選、2017年をリードする各界の若手リーダー20人

左からホープ・ヒックス(法律・政策)、タイラー・オークリー(映画・エンターテインメント)、ボン・ミラー(スポーツ) / gettyimages


<企業向けテクノロジー>

ミッチェル・ハシモト(27)
HashiCorp/共同創業者

ハシモトは、ワシントン大学で学びながらコンサルティング会社に勤務していた2010年、顧客のコンピューターに適切なソフトウエア設定を施すためにかかる時間の長さにいら立ちを募らせていた。解決策として、作業を自動化するソフトを開発したところ、それまで約15時間かかっていた作業が15分に短縮。オープンソース化されたこのソフト「Vagrant」は、その後の数年間で数百万人のIT業界関係者らに利用されるようになった。

HashiCorpは、ソフトウエアのインストールと設定を自動化する7つのオープンソースツールを提供。顧客リストには、イーベイやディズニー、ペイパル、ストライプ、ピンタレスト、ホーム・デポに加え、米国のほぼ全ての銀行が名を連ねている。

<金融>

マット・ハンフリー(29)
LendingHome/共同創業者

ハンフリーは、住宅ローン市場をテクノロジーをもってして改革した。彼のスタートアップ企業LendingHomeは2013年の立ち上げ以降、ベンチャーファンドで1億ドル以上の資金を調達し、ローンの貸出総額は10億ドル近くに及んでいる。13歳で大学に入学したハンフリーはこの他にも複数の事業を設立しており、24歳だった2011年にはうち1事業を1億ドルで売却している。

<食品>

ミゲル・ガルサ(29)
Siete Family Foods/共同創業者

メキシコと国境を接するテキサス州ラレドに暮らしていたガルサ家では、ミゲルの姉ベロニカが自己免疫疾患により穀物類を一切食べられなかったことから、メキシコ系家庭には欠かせないトルティーヤが食卓にのぼることがなかった。

ベロニカは2014年、穀物類は一切使わず、アーモンドの粉から作ったトルティーヤの開発に着手。食べ物にうるさい祖母のお墨付きを受けたことから、一家は商品の可能性を確信し、地元のスーパーなどに出荷を開始した。

一家はその後、キャッサバやココナツを原料としたトルティーヤも開発。ミゲルがCEOを務めるSiete Family Foodsは現在、ヒスパニック系が運営する事業でわずか2%しかない収益100万ドル超企業の仲間入りを果たしている。

<ゲーム>

アンディ・ディン(24)
Team SoloMid/設立者

eスポーツのプロプレイヤーからチームオーナーへ転向したディンは今後、マイケル・ジョーダンやノーラン・ライアンのような存在となるかもしれない。彼のTeam SoloMid(TSM)は現在、ゲーム「リーグ・オブ・レジェンズ」で北米最強のチームだ。

2009年にTSMを立ち上げたディンは当初、5人組の同チームの主将と運営業務を兼任。2013年に現役を引退し、以降はチーム運営に専念している。TSMのユーチューブチャンネルには現在、50万人が登録。ディンはチーム運営における利益追求も積極的に行っており、ガイコやHTC、レッドブルなどとスポンサー契約を結んでいる。

<ヘルスケア>

マイケル・マーティン(29)
RapidSOS/共同創業者

事件や事故などに巻き込まれた際、911に通報して自分のいる場所や状況を素早く正確に伝えることは困難なものだが、RapidSOSが開発した緊急電話通報アプリ「Haven」を使えば、ボタンを一つ押すだけで位置情報が緊急当局に送信される。

同社は1,400万ドルの資金調達に成功。同サービスは全米での911番通報に対応済みで、利用数は月2万5,000回と、911番通報全体の0.2%ほどにすぎないことから、今後の成長の余地は十分ある。

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翻訳・編集=遠藤宗生

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