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初めて会う相手を気遣うばかりに会話が弾まず、長い時間話していたのに、何を話したのか覚えていなかった…という経験はないだろうか。

会話が弾ないときには、率先して話題を変えた方が双方にとって良い結果を生むことがある。話題が変われば、雑談が生まれ、ビジネスチャンスに発展することもある。互いの仕事にメリットのある人物を知っていることに気づいたり、互いの違う側面を知り合えれば友人になれるかもしれない。

しかし、次から次へとやみくもに話題を変えればいいというわけではない。そこでポイントになるのが「感動詞」だ。今回は、話題を上手く切り替えるタイミングが分からないという人に、感動詞を入れるとスムーズになることをお伝えしたい。

二つの比較

まずベースとして、話題を変えたいときは、相手が話す言葉の中に、自分と関連して他の話ができるものがないかを注意深く聴くことが重要だ。

例えば、相手が「いま本社は東京ですが、もともと札幌にあったんです」と話したとする。あなたがかつて、札幌に住んだり訪れたことがあったとしたら、そのエピソードを伝えて会話を弾ませることができる。

そこで、「……もともと札幌にあったんです」の直後に「えっ、札幌に住んでいました」と返す。この「えっ」が重要だ。もしこれを、「……もともと札幌にあったんです」「札幌に住んでいました」と返してしまうと、唐突すぎるのがわかるだろうか。

「えっ」という感動詞をいれることで、別の話題にスムーズに着地でき、新たな話題を始めることができる。

会話にリズムをつくる

感動詞には、感動したときに使う「あっ、あれ、まあ、おお、やれやれ」、呼びかけるときに添える「さあ、それ、どれ、ね、ねえ」、また応答するときの「いいえ、いや、うん、ええ、はい」などがある。

村上春樹さんは小説の中で、主人公にしばしば「やれやれ」とつぶやかせるが、実際に私たちは「やれやれ」とはあまり言わない。リアルな態度だと「ふぅ~」というため息になる。感動詞は、文字になりにくい感情の機微を音としても使われる。

喜怒哀楽を表す感動詞は、会話文や詩でよく使われる。感動詞が入ると、会話や文章にリズムができて、前後の流れがスムーズになるからだ。

リズムを作るという点では、キャスターの池上彰さんは、「さあ」という感動詞をよく用いてる。この「さあ」が、視聴者に対してなのか、池上さんご自身に対してなのかは曖昧だが、聴いている私たちは、「さて」と新鮮な気分になっているはずだ。

池上さんに限らず、会話がスムーズな人は感動詞の使い方が絶妙だ。身近にいる「話しやすい人」を参考に話題の切り替え術を磨いていけば、自然と聞上手、引き出し上手となり“有意義な雑談”も発展していくだろう。

編集=栗原京子

 

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