20代女子が高級ホテルのアフタヌーンティーに集える謎

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まず、「集まっていること」に女子は特に弱いという理由。例えば“そこそこ可愛い子”がたくさん集まっていると、すごく可愛い子たちが集まっている稀有で素敵な集団に見えたりします。それと同じで、見栄えの良いものが「集まっていること」に、人、特に女子のテンションを上げるスイッチがあるのではと私は読んでいます。

次に「食と空間のエンタメ感」です。アフタヌーンティーとして提供されるものは全て、見た目だけではなく、味やディテールまでこだわり抜かれ、芸術品のような魅力があります。

また、高級ホテルでの洗練された接客や周りの客の身のこなしも、あの空間へと駆り立てる要因のひとつ。心地よい緊張感のある環境で、無意識でも背筋がシャンと伸びてしまう、そんな自分に面白さも感じるものです。

非日常の空間と贅を尽くした宝箱のようなケーキスタンドで、女子たちは、お腹を満たすのではなく、心を満たしているのです。

ちなみに、来ている女子が全員裕福なわけでも、エンゲル係数が高いわけでも実はなく・・・。平日ランチはコンビニおにぎりでも、休日友達とは高級ホテルのアフタヌーンティーを楽しみたい、というメリハリをきかせている女子も多かったりします。

でもそこに「平日の食生活は節約しなければ」という涙ぐましい感覚はなく、「価値があると認めたことにはお金を出せるよう賢くやりくりする」というポジティブな行動なのです。

非日常の空間における優雅な時間というご褒美。ぜひ今週末は、皆さまも観察に行かれてみてはいかがでしょうか。

文=山田 茜

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