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2016.12.21

新時代の副業は「サイド・ハッスル」、収入より生き方の問題か

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団塊世代の「ハッスル」は?

退職後の生活に対する約束がどうなったか、考えてみてほしい。かつては、引退したら行く所はゴルフ場かプール、ビーチ、と言われていた。だが、団塊世代の多くが、こうした夢をくじかれた。米政府説明責任局(GAO)が2015年9月に公表した報告書によれば、55~64歳の米国人の退職後に向けた蓄えの平均は約10万4,000ドル(約1,219万円)だ。

退職後の人生が30年、40年あるとすれば、決して多い金額ではない。団塊の世代が直面する退職後の蓄えの不足と年金受給額・社会保障給付額の減少は、パートタイムの仕事を求める彼らを再び求人市場へと押し出している。サイド・ハッスルはこの世代の多くにとって、避けられない人生の現実になっている。

米求人サイト「キャリア・ビルダー」は、「60歳以上の労働者の60%は・・・退職後に新たな仕事を探すだろう…雇用主の多くは、より熟練した技術を習得している労働者を採用できると期待している」と指摘している。

誰でも始められる

副業について考え、決めるのに年齢は関係ない。多額の初期投資を行わなくても、自分の創造力を生かして新たな収入を得る方法を考えることができるのだ。それが、自分で何を副業とするか決めることの長所だ。趣味が本業になるか、試してみるにも最適のタイミングだ。

追加収入を得るために、エアビーアンドビーやウーバーで稼ぐのもいい。裁縫や編み物、パン作り、楽器の演奏やスポーツなど、何か特技があれば、それを地域の人たちに教えることもできるだろう。5~10人の生徒を集め、1時間20ドルほどの料金でクラスを開催すれば、悪くない仕事になる。

米国のミレニアル世代は懸命に働いている。その他の世代も同じだ。あなたも考え、始めてみてはどうだろう。

編集 = 木内涼子

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