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ミレニアル世代が労働力の中心になってきたことに伴い、経営陣にとってそれが何を意味するのかということが話題になっている。同様に、年配のマネージャーたちが彼らを理解し、士気を高める上で直面する難題についても、様々な研究や議論が行なわれている。

筆者は常に、こうした研究や議論を興味深く見ている。マネージャーと部下の人間関係は普段見過ごされがちだが、その関係こそが生産性のカギを握っているからだ。

ミレニアル世代の従業員が上司や会社に反発する主な理由は以下の4つが挙げられる。

規則や制度ばかりで柔軟性が足りない

現代の会社員が柔軟性を重視していることは、多くの研究によって示されている。彼らはスケジュール、職場、仕事へのアプローチの仕方にも柔軟性を求める。当然ながら、これは構造化された仕事を前提とする従来の“指揮統制型”の働き方と矛盾する。

だが時代は変わるものだ。柔軟性を求める声の広まりに違和感を覚えるマネージャーたちは、時代に逆行している自分に徐々に気づいていくだろう。

指導ではなく管理をしている

簡単に言えば、良い上司は威張らないということだ。ミレニアル世代は、従来の権威主義的なやり方よりも、コーチング(指導)に対して良い反応を示すことが数々のデータで示唆されている。ベテランのマネージャーは、絶対的な権威を持つことに慣れているかもしれないが、部下にとって励みになるような“指導”をすれば、もっと良い反応を得られるようになるだろう。

コミュニケーションがまともに取れない

ある調査によると、ミレニアル世代はフィードバックを欲しいと考えながらも、自ら積極的には求めない傾向にあるという。

筆者の友人に人事担当の重役がいるが、彼女はオフィス内を歩き回って、マネージャーが従業員とどれだけ頻繁にコミュニケーションを取っているかを観察してみたという。結果、オフィスは沈黙に包まれており、十分なコミュニケーションがあるとは到底言えない状況だった。これはマネージャーと従業員の関係として、良いこととは言えない。

「これがうちのやり方だから」

ビジネスの場面ではよく耳にするフレーズだが、これは、誰も納得させられない上にほぼ全ての人に不満を抱かせるものだ。特に若い労働者たちは、新しい視点とエネルギーを持って、物事を進めるための方法を模索するからなおさらだ。こうした考え方を持つ経営陣は、確実に組織の革新にブレーキをかけることになる。

従業員のやる気を削ぐこれらの要素に共通しているのは、全て「防ぐことが可能」だということ。博士号レベルのスキルは必要ない。ただマネージャーとして、今よりも柔軟性を持ち、親しみのある考え方をすればいいだけだ。そうすれば、従業員とより親密な関係を築き、結果として生産性を向上させることにつながるだろう。

編集=森 美歩

 

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