(Photo by Lam Yik Fei/Getty Images)

アップルは他の世界中で製品を販売する企業と同様に、地域ごとに価格を変えている。しかし、ニッチなターゲット層を持つ高級ブランドのルイヴィトンがパリと東京で値段を変えるのは分かるが、もっと一般的な商品であるiPhoneの値段が国ごとに違うのは不思議な気もする。

例えばiPhone 6Sのフランスでの販売額は米国よりも30%も高いのだ。これには関税とユーロ安という要因も絡んでいる。

Eコマース企業のLinioはテクノロジー・プライス・インデックスという指標で様々なガジェットの国別の価格を明らかにしているが、そこには驚くべき事実が含まれている。

筆者はアジア諸国の平均的なiPhoneの価格をLinioのデータから抽出し並べてみた。

シンガポール  969.04ドル
バングラデシュ 870.11ドル
インドネシア  865.06ドル
インド        505.25ドル
中国         470.74ドル
日本          413.58ドル

日本と中国がアジアで最もiPhoneが安く手に入る国の1位と2位になった一方で、インドやインドネシア、バングラデシュといった途上国のほうが割高だという事実には少々驚かされる。

Linioはこの原因が国ごとに異なる税金や関税にあると分析する。また、他の要因としては、地域ごとのサプライチェーンの違いもあげられる。インドではアップルは独自の販売店を持たず、iPhoneはサードパーティの販売店で売られている。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事によると、インドのスマホは消費者の手に届くまで、最大5名の仲買人を経由しており、各自の利益を価格に上乗せする。

それがインドでのiPhoneの高価格につながっているが、ティム・クックは今年5月の取材で、インドで販売するiPhoneからの利益は他の諸国から得られる利益より少ないと述べた。

また、別の要因としては、労働や土地へのコストだ。シンガポールや香港では中国のほとんどの都市より家賃が高い。さらに、関税や他の税が加わることでシンガポールをアジアで最もiPhoneが高い国に押し上げている。

編集=上田裕資

 

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