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2016.12.26

フォーブス選定、次世代のユニコーン(後編) 医療・セキュリティ等13社

Photo by Chinnapong / Shutterstock.com

フォーブスは今年10月、今回が2回目となる「次世代のスタートアップ企業(Next billion-dollar startups)」25社のリストを公開した。

前回の記事では日用品のバルク買いサービスで“ミレニアル世代のコストコ”と呼ばれるBoxedや、定額制のフィットネスジム利用サービスのClassPass、耳栓型のウェアラブルデバイDoppler Labsなど12社を紹介したが、次のユニコーンと期待される企業はまだまだある。

ここでは前回、紹介し切れなかった13社の事業内容の詳細を掲載する。



BitSight Technologies

創業者:Stephen Boyer、Nagarjuna Venna
資金調達額:9,500万ドル
2016年の推定売上高:3,000万ドル
主要株主:Globespan Capital Partners、Menlo Ventures、GGV Capital

マサチューセッツ州ケンブリッジに本拠を置くセキュリティ調査会社。複雑なアルゴリズムを駆使し、サイバーセキュリティ版の与信スコアとも言えるレーティングを作成している。2011年の創業以来、フェラーリやHess、Lowe’sなどの大手企業を含む450社以上の顧客と契約している。

Collective Health
創業者:Ali Diab、Rajaie Batniji
資金調達額:1億5,000万ドル
2016年の推定売上高:1,500万ドル
主要株主:Founders Fund、グーグル・ベンチャーズ

サンフランシスコに本拠を置くヘルスケアスタートアップ。企業の従業員に対し、データに基づいた最適な医療保険を提供している。他にも保険金請求を簡便にするためのカスタマーサービスやソフトウェアを販売している。

創業者のDiab(43)は、ヤフーとアドモブの出身。腸捻転で緊急手術を受けた際の治療費20万ドルを保険会社に請求したが棄却された経験をもとに、Collective Healthのビジネスモデルを考え付いたという。「これまでの保険サービスは品質が非常に低かった」と共同創業者でスタンフォード大学医学部で准教授を務めるBatniji(35)は話す。

Freshdesk
創業者:Girish Mathrubootham
資金調達額:9,500万ドル
2016年の推定売上高:6,500万ドル
主要株主: Accel Partners、Tiger Global Management、グーグル・キャピタル

クラウドベースのカスタマーサポートソフトウェア「Freshdesk」を提供。メールや電話、ウェブサイト、フォーラム、SNSなど様々なチャンネルを経由して顧客とコミュニケーションを取ることができる。従業員向けの社内カスタマーサポート用ソフトウェア「Freshservice」も提供している。6年前にインドのチェンナイで設立された。

創業者のMathrubootham(42)は、アメリカに移住する際にテレビが壊れ、引っ越し業者に対応してもらうのに苦労した経験からFreshdeskのビジネスを考案した。同社は中小企業をターゲットにすることで競合のZendeskとの差別化を図っている。

現在はカリフォルニア州サンブルーノに本拠を置き、チェンナイ、ベルリン、ロンドン、シドニーに事務所を構える。従業員数は世界中で850人を超える。
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編集=上田裕資

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