ビジネス

2016.12.16

「ジェネラリスト」よりも「スペシャリスト」になるべき5つの理由

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ジェネラリストか、スペシャリストか。

新たなベンチャーやキャリアを進むときによく浮上するのがこの問題だ。そして、答えはだいたい同じだ。企業であれ個人であれ、スペシャリストになることが利益の最大化につながる––。

多くのスタートアップ企業はスペシャリストとして事業を始める。アップルのスティーブ・ジョブズやスティーブ・ウォズニアック、イーベイのピエール・オミダイヤなどの例を考えてみるといい。こうした起業家の中で、幅広いソリューションや全ての人が無条件に必要とするものを考案した人はいない。

彼らは市場のニーズを認識し、それに基づいて何か特殊性のあるものを考案し、その1つのソリューションを基に事業を築いたのだ。幸運なことに、買い手は特定の具体的な問題を解決してくれるビジネスに傾く傾向がある。

事業をするのなら、スペシャリストになることを考えるべきだ。その主な5つの理由は、以下のとおりだ。

1. スペシャリストはエキスパートと見なされる

特定の問題に詳しいほど、エキスパート(達人)に近づく。経験年数や顧客の数、執筆した記事や書籍の数などが、“エキスパートとしての”あなたの主張を支えるものとなる。これらの数字は、信頼性の証でもある。ジェネラリストにはこうした専門知識がないため、同じチャンスを手にすることはできない。

2. 顧客はエキスパートと仕事をする方を望む

十分な情報を持たない顧客は、選べるならば特定の問題について自分よりもずっと多くの知識を持っていると分かっている人と仕事がしたい。つまりスペシャリストの方がジェネラリストよりも、事業のマーケティングが楽にできるということだ。自分が販売している製品やサービスは具体的にどのようなものか、誰のためのものかを明確に説明できるからだ。

スペシャリストになれば、自分の仕事は何か、そして理想的なクライアントはどのような人なのかについて、顧客に具体的に説明するのがより容易になる。
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編集=森 美歩

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