従業員が評価する「転職先としてお勧めの米企業」、フェイスブックが2位に

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米求人・キャリア情報サイトのグラスドアは先ごろ、2017年の転職先として最もお勧めの米企業50社のリストを発表した。同社が毎年末に公表するこのリストは、今回が9回目の発表。今年は2015年11月以降に同社に寄せられたレビューを基に、順位を決定した。

従業員からのレビューが75件以上あった企業を対象に作成した今回のランキングで1位となったのは、コンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニー。採用基準が非常に厳しいことで知られる同社の従業員たちは、「勤務先が気に入っている主な理由」として、「同僚」を挙げることが多い。グラスドアの中でも、ベインの従業員は「若く、賢明で、やる気がある」との評価がある。一方、ベインの従業員の間に最も多く聞かれる不満の理由は、「労働時間が長い」ことだ。

2位に名前が挙がったのは、交流サイト大手のフェイスブック。「スマートな同僚たち」を、勤務先が好きな理由に挙げる従業員が多い。また、問題点として指摘されているのは1位のベインと同様、長時間労働だった。グラスドアの関係者の一人は、「私が話を聞いたフェイスブックのインターンの大半は、1日12時間以上働いたと言っていた。同社内の一部のチームでは、それが常態化しているらしい」と述べている。

また、5位にはシステムインテグレーターのワールド・ワイド・テクノロジー(WWT)が入った。1990年創業の同社は、ビッグデータ・アプリケーションやクラウドコンピューティングをはじめとする先端テクノロジーの導入で、大手企業を支援している。従業員らのレビューによれば、「謙虚であれ」「変化を受容せよ」という自社が基本的価値として重視するものに忠実な姿勢を維持している点が、高評価につながっているとみられる。

評価が急落のエアビー

一方、今回のリストで特に目を引いたのは、2015年版のリストで1位だった民泊仲介の世界最大手、エアビーアンドビーが今年は35位と順位を大幅に下げたことだ。人気企業の一つであることには変わりないが、グラスドアには調査期間中、キャリアを成長させる機会が少ないこと、ワークライフバランスに関する問題の増加、上層部が従業員とコミュニケーションを取ろうとする姿勢の後退などに対する不満の声が多く寄せられた。

グラスドアがまとめた、2017年の転職先として人気の企業のうち、日本でも知名度の高い各社と順位は、以下のとおり。

2位 フェイスブック
4位 グーグル
8位 リンクトイン
9位 アドビ
15位 SAP
17位 セールスフォース
21位 デルタ航空
25位 アカマイ
26位 ジョンソン・エンド・ジョンソン
30位 NVIDIA
34位 コストコ
35位 エアビーアンドビー
36位 アップル
37位 マイクロソフト
39位 フェデックス
40位 スペースX
41位 BASF
45位 イケア

編集 = 木内涼子

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