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2016.11.26

任天堂スイッチからテスラまで 「GPU」で快進撃のNVIDIA 、無敵の存在感

Photo by Daniel Chetroni / Shutterstock.com

大統領選挙がらみの報道に埋もれてしまった感はあるが、先日発表されたNVIDIAの決算リポートは同社の目覚ましい成果を報告していた。

NVIDIAが発表した第3四半期の売上高は、前年同期比54%増の20億ドル(約2,276億円)。全ての事業セグメントで売上を伸ばし、創業者兼CEOのジェンスン・ファンは、「飛躍を遂げた四半期となった。全ての製品ラインが好調で、記録的な売上高と利益を計上できた。新製品のPascal GPUはゲーム、VR、自動運転カー、データセンターのAI分野で大きな成功を収めた」と述べた。

NVIDIAのGPUは、任天堂の新ゲーム機「ニンテンドースイッチ」にも採用され、マイクロソフトのSurface Studioにも搭載された。アマゾンウェブサービス、マイクロソフト、IBMでも採用され、アリババはデータセンターでサーバーの人工知能の処理を高めるPascal GPUを採用した。テスラモーターズは、運転の完全自動化を進めるため、全車にNVIDIAの人工知能エンジンDrive PX 2を使うと発表した。

現在、NVIDIAほど多くの重要マーケットで確固たるポジションを取っているテック企業は少ない。ビデオゲーム向けのハイエンドチップセットから、データセンター向けのディープラーニングサーバー、自動運転車向けの弁当箱サイズのスーパーコンピュータまで、現在のNVIDIAは、最先端領域の成長ギアの役割を果たしている。

ジェンスン・ファンは「我々はディープラーニングで先行するために、多くの時間とコストを注いできた。当社のGPUディープラーニングプラットフォームはあらゆるAIのフレームワークで機能する。GPUのディープラーニングはコンピュータの次世代をリードするイノベーションを起こした」と述べている。

編集=上田裕資

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