Photo by Astrid Stawiarz/Getty Images

「レント・ザ・ランウェイ(Rent The Runway、以下RTR)」は数百万人の会員を誇るファッションレンタルサイトだ。“レンタルドレス界のアマゾン”と呼ばれ、全米で人気を博している。

そのRTRが今度は高級デパートのニーマンマーカスと手を組んだ。サンフランシスコのユニオンスクエア店内に、初めてテナントとして出店した。

ニーマンマーカスとしては競合他社に3,000平方フィート(約280㎡)を貸し出すことになるが、集客に苦戦中のミレニアル世代の女性の来店を見込める。顧客の年齢の中央値が30歳のRTRにとっても、より年齢が高く裕福な顧客の利用を見込める。リアル店舗に力を入れるRTRは、2016年末までにニューヨークの2店を含む7店舗を新たにオープンさせる。

RTRは2人の女性たちが創業し、すでに1億2,600万ドル(約140億円)の資金を調達した。2016年の売上は11月時点で1億ドル(約110億円)を突破した。売上がここまで伸びたのは、春先から導入された借り放題プランのおかげでもある。

30ドルでスタイリングも頼める

この借り放題プランでは月額139ドル(約1万5,000円)で、プロエンザ・スクーラーやジェイソン・ウー、デレク・ラムなどのコンテンポラリーなデザイナーのアイテムを借りることができる。送料とクリーニング代は含まれており、専用アプリで1度に3着選び、変更したいアイテムを取り換えるという仕組みだ。

RTRでは30ドル~600ドルで結婚式などの特別な機会に着るような高級ブランドのドレスも借りることができる。リアル店舗で貸し出す洋服やアクセサリーの33%は当日使用するためのものであり、ニーマンマーカスへの出店でもそのような利用を狙っている。

さらに、ニーマンマーカス内の店舗では400以上のブランドからアイテムが選べるだけでなく、1回30ドル~75ドルでスタイリングを依頼することもできる。アプリ内のコンシェルジュサービスでは配達やアドバイスなどのサービスが提供される。アップルのジーニアスバーをイメージしたRTRバーではアイテムを交換したりスタイリングのアドバイスも受けられる。

「次世代の高級志向な顧客は時間の節約を求めています」とCEOのジェニファー・ハイマンは言う。

ハイマンによると2009年の同社の調べでは、顧客の90%が仕事を持ち、25%が修士以上の学位を持っていて、ファストファッションよりも高額なファッションに資金を投じる傾向がある。これはニーマンマーカスにとっても良いことだ。RTRに立ち寄った客が他店で買い物することが期待できる。

「臨機応変に借りたり買ったりすることが今の流行です。黒のコートは買いたいけど、ピンクのコートは借りたいのです」とハイマンは述べた。

編集=上田裕資

 

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