「マルチタスク中毒」になる理由とそこから脱する5つの方法

Photo by Daxiao Productions / Shutterstock.com


神経化学は思いどおりにはならないかもしれないが、抵抗することはできる。マルチタスクの習慣を断つ方法を5つ、以下に紹介しよう。

1. 大きなタスクを小さな単位に分けることだ。そして小さな成就を重ねていくことで、重要な仕事がメールの返信と同じくらい楽しく満足感のある作業になり得る。

2. 会議中や集中して仕事をする際には、メールの通知機能をオフにする。かえって気になるという人は、“緊急”とあるメールのときのみ通知があるように設定しよう。「現在メールの通知機能がオフになっているので、お急ぎの場合はタイトルに緊急と入れて再送してください」というメッセージが自動返信されるようにしておけば安心だ。

3. 1日のはじまりに5分間の瞑想をする。注意力が散漫になるのを防ぐシンプルな方法で、即効性があり、かつ科学的にも効果が確認されている。

4. 1時間の会議を15分短縮して45分にする。短縮分の時間を利用してメールを確認したり、脳を休めたり、次の作業に集中する準備ができる。

5. 1日に何回、会議中や重要な仕事の最中に脱線したか、あるいは邪魔が入ったかをメモしておく。そして一日の終わりに、その影響や発生したタイミングを振り返り、集中力を高める行動を自分に課すといい。

新しい習慣は、どんなものであれ最初は違和感がある。だが重要なことに意識と時間を集中させることは、長い目で見れば利益になるはずだ。脳科学によって、集中することで脳内の知的能力が強化される可能性が証明されている(残念ながら、マルチタスクはその逆の作用があると考えられている)。

編集=森 美歩

ForbesBrandVoice

人気記事