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2016.11.12

ビッグマックに大きめ・小さめの新メニュー 米マクドナルドで始動 

photo by David Marsden / gettyimages

米国のマクドナルドは看板商品のビッグマックに、新たに2種類のバージョンを追加しようとしている。サイズがやや大き目のグランドマックと、小さめのマックジュニアを2017年初頭に全米で販売開始する。

ニュースサイトAdvertising Ageによると同社は既にオハイオ州とテキサス州のダラス、フォートワース地区でテスト販売を行なったという。全米展開に先がけ、フロリダとピッツバーグで11月から先行販売を開始する。

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、米国のミレニアル世代でビックマックを食べた経験があるのは、5人に1人のみだという。タコベルやチポトレといったライバルに客足を奪われつつあるマクドナルドとしては、新たな商品で若い世代にアピールしたい狙いもある。

グランドマックは合計約150グラムの2枚のパティを使用。それを2枚のチーズとともにセサミのパティではさんでいる。通常のビッグマックのパティが約90グラムであるのに比べると、ボリュームはかなり高めだ。マックジュニアの場合、パティは1枚のみとなっている。

ビッグマックの販売開始は1967年のこと。同社は長年、ビッグマックを本来の姿のままに保ってきた。マクドナルドは近年、いつでも朝食メニューが食べられるオールデイ・ブレックファストや、人工保存料を使用しないマックナゲットの投入などで、競合のファストフードが売上減に苦しむ中、既存店売上を高めてきた。

マクドナルドで主任シェフを務めるマイク・ハラクズは声明で「ビッグマックはマクドナルドを代表するメニューです。我々は顧客の声に耳を傾けた結果、これまでにない新たなビッグマックの楽しみ方を提案することにしました」と述べた。

ハンバーガー業界ではシェイクシャックやFive Guysなど、プレミアムバーガーを提供する競合らが台頭し、マクドナルドの地位を脅かしている。マクドナルドとしては同社の伝統の味に新たなサイズを加えることで、これに対抗したい構えだ。

編集=上田裕資

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