AIも3Dプリントも、世界の労働者に迫る「7つの脅威」

photo by Trevor Williams / gettyimages

かつてはフィクションにすぎないと考えられていた革新的な技術が現実のものになりつつある中で、労働力の未来は不透明さを増している。米国人の65%は、現在自分たちが従事している仕事は、50年後にはロボットが行うようになっているだろうと考えている。

だが、人間の労働力がロボットに取って代わられると予想されているその時期の到来が、実際にはわずか10年後に迫っているとしたらどうだろうか?あなたの仕事への脅威は、思っているよりすぐ近くにまで押し迫っているのかもしれない。今私たちの目の前にある7つの脅威は、次のようなものだ。

1. 労働力の自動化

米国では、先進ロボット工学によって失われる危険性がある雇用は、全体の47%と予想されている。自動化は特に、自律機械やモノのインターネット(IoT)が人間の労働力よりも実用的だとみなされる可能性が高い製造・販売分野の仕事を脅かしている。
到来時期(予想): 2020年

2. 人工知能

機械学習とナチュラルユーザーインターフェース(NUI)の進歩は、現在は専門家が行っているような情報収集と任された課題の実行を、機器・装置が行うことを支援するものだ。教育から法律、輸送などあらゆる産業分野で、これらが労働者に取って代わるようになるかもしれない。
到来時期(予想): 2020年

3. シェアリングエコノミー

配車サービスのウーバーや民泊仲介サイトのエアビーアンドビ-は、「労働力」という言葉の意味をより流動的なものにした。これまでは「企業」という確固とした体制が必要だった業務を、多数の「請負労働者」がいれば運用できるものに変えてしまったのだ。

こうした業務に関わっていない人たちもまた、弱い立場にあるといえる。雇用主がいつでも新たな人材を確保できるということは、仕事を請け負う人たちに労働保護が与えられないということを意味するからだ。
到来時期:すでに到達

4. フリーランスエコノミー

2015年に米国内で自営業者として労働していた人は、およそ1,500万人だった。在宅勤務などのリモートワークやオンラインプラットフォームを利用した労働がますます、いつでもどこでも可能になる中、フリーランサーの数は今後も増加を続けると見込まれている。

雇用主はフルタイムの従業員の雇用をより限定的なものとし、請負労働者によって労働力を補充するようになる可能性がある。
到来時期:すでに到達
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編集 = 木内涼子

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