「仕事が趣味」なライザップ瀬戸社長の時間管理術

RIZAPグループ 代表取締役 瀬戸健 / photographs by yOU (Yuko Kawasaki)


私は24歳で起業したのですが、以来ずっと「仕事が趣味」なのだと思います(笑)。たとえば自分が欲しい服を個人で買うよりも、アパレル会社をM&Aしたほうがおもしろいなと思う。スーパーオーダーメイドがつくれますからね。個人で動かせる資金と事業で動かせる資金というのは額がまったく違いますし、その分、社会に高付加価値の商品をご提供できるチャンスが広がる。だからプライベートがすべて仕事に直結してしまうんです。

そのためにはタイムマネジメントが必須で、サッカーしながら英語の勉強とか、小5の息子とゴルフ場で練習しながらゴルフ事業の未来を考えるとか、ふたつを同時に行うことを心がけています。一方、長期的な戦略を考える時間も大切で、長期休暇ができると、世界で成功している会社を『四季報』などでくまなくチェックし、業績や売り上げがトップの理由を学ぶようにしています。

人は目先のスケジュールに捉われがちなので、時間が空いているときにどれだけ先のことを考えるかを意識的に行っています。「意識」しているか「無意識」かで、人生は大きく違ってしまう。ダイエットですら同様で、意識して食べるだけで痩せることができるんです(笑)



瀬戸 健 社長の好きなものたち

【好きな音楽】
テイラー・スウィフトの「Welcome to New York」を朝、よく聴きます。世界が自分たちに「ウェルカム!」といっている画を想像するんです。すごく気分がアガりますよ!(笑)

【お気に入りの場所】
都内のホテルにひとりで宿泊することが多いです。集中して物事を考えるのには最適の場所。ちなみに外資系のシティホテルのジムのサービス・貸出内容はすべて把握しています(笑)。

【好きな映画】
三谷幸喜監督の映画が好きで、ほぼ全作観ています。描かれているキャラクターの人間くささや、起こるハプニング、漫才のような会話劇のおもしろさがとても魅力です。

せと・たけし◎1978年、福岡県生まれ。明治大学商学部中退。2003年、健康コーポレーション設立、06年、上場。10年よりプライベートジムRIZAPを全国展開、現在、約40社のグループ会社を持つ。16年7月、RIZAPグループへ商号変更。

堀 香織 = 構成

この記事は 「Forbes JAPAN No.27 2016年10月号(2016/08/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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