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2016.09.29

ストリーミングTidalが「絶好の買収ターゲット」である4つの理由

photo by Jason Kempin / gettyimages


3. 300万人の有料会員の存在

音楽ストリーミング業界において有料会員の獲得は容易なことではない。この分野は歴史が浅く、ユーザーは簡単には財布の紐を緩めない。Tidalには現在300万人から400万人の有料会員がおり、4,000万人のSpotifyや1,700万人のアップルミュージックと比べると見劣りするが、数百万人レベルの有料会員を持つサービスはそう多くはない。会員数の面でもTidalは買収ターゲットとして魅力的だ。

4. 群を抜く知名度

Tidalは非常に革新的なサービスという訳ではないが、知名度の点では群を抜く存在といえる。新規参入のストリーミングサービスが直面する課題の1つが知名度の獲得だ。アマゾンやサウンドクラウドもストリーミング事業を開始したものの、ストリーミングサービスとしての知名度は高くない。

問題もあるTidalだが、常に人々が話題にしているサービスではある。どの企業がTidalを買収するにしろ、良い評判も悪い評判も含めて引き継ぐことになるだろう。


編集=上田裕資

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