ビジネス

2016.09.27

「大きな夢を世界で叫べ!」 堀江貴文が語る日本のスタートアップが世界で勝つ方法

「STARTUP WORLD CUP」日本予選で登壇した堀江貴文氏(右)とアニス・ウッザマン氏(左)


谷本:アメリカと日本では資金力に圧倒的な差がありますが、資金と優良企業の関係性はどのようにご覧になっていますか。

ウッザマン:資金がないから良い企業が生まれない、スケールする企業が育たないんだと思います。アメリカのVCは日本に3社くらいしか参入していませんが、韓国やシンガポールにはたくさんいます。日本は国として海外VCにアピールできていないので、海外の資金が入ってきていないんです。

堀江:海外の資金を入れるなら、今回のようなイベントをもっとやっても良いのでは。例えば、日本のスタートアップ100社を世界中につれていくキャラバンをやるとか。ある程度の規模以上のファンドであれば、個別にアポイントを取ってヒアリングするのは大変なはずなので、有効な方法だと思います。

谷本:日本でも今回のようなピッチイベントが増えてきました。堀江さんが最初に起業された時代に比べて、今はだいぶ起業しやすくなったと思われますか?

堀江:スマートフォン1つで起業できるくらいの時代ですから、かなりしやすくなったと思いますよ。シリコンバレーにはお金が余っていますし、アイデアレベルでもチャンスはあります。急成長が見込める分野は、世界中を見てもそんなに多くはないので、スタートアップ投資は数少ない利回りの良い金融商品だと考える投資家も増えてきましたよね。

谷本:イノベーションを起こすような企業を、日本からどんどん出していきたいと思っています。そういう企業になるためには、どのようなことをやっていけば良いでしょうか。

ウッザマン:堀江さんもおっしゃっていた通り、最初からグローバルをターゲットにし、大きな夢を見ている企業が世界で勝っていけるんだと思います。
皆さんの先祖が大きな夢を見たからこそ、第2次世界対戦後にソニーのような大企業が生まれたんです。でも、最近の日本人は大きな夢を見ていないように感じます。大きな夢を見て、グローバルを狙って起業してほしいと思います。

堀江:とにかく自分のやりたいこと、楽しいと思うことを、リミットなんて考えずに「自分はできる」って思い続けたら実現できると思うんです。僕もずっとそうやって生きてきましたから。

谷本:堀江さん、ウッザマンさん、ありがとうございました。

Startup World Cup出場企業10社
・Alpaca
・TERRA DRONE
・AsMama Inc.
・UniFa(優勝)
・Liquid
・FULLER
・Money Forward
・MERYESELF
・FiNC
・DFree
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構成、写真=筒井智子

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