世界大学ランキング、米が初めて首位陥落 日本トップは39位

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世界の教育市場に関する調査を行う英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は9月21日、世界大学ランキングを発表した。13年目となる今回、これまで首位を維持してきた米国の大学が初めて、トップの座を明け渡した。

フォーブスが米国の大学に絞り、投資利益率に基づいて毎年順位を決定しているランキングとは異なり、THEのランキングは世界中の大学を対象とし、教育の成果や研究、知識移転、大学の「国際観」などを評価基準としている。

今回のTHEのランキングで首位となったのは、英オックスフォード大学。ここ数年、1位を維持してきた米カリフォルニア工科大学は、2位にとどまった。3位は昨年と同じ、米スタンフォード大学だった。

日本トップは39位

THEの編集者であるフィル・ベイティーは、「全体ではアジアの24か国・地域から290校がランキング(上位980校)に入った。また、19校は200位以内に名を連ねている」と述べ、アジアの大学の躍進が目立つ点を指摘している。

ただ、日本の大学のトップ、東京大学は39位だった。アジアの大学で1位はシンガポール国立大(24位)。次いで中国の北京大(29位)、清華大(35位)となっている。また、ランキングの上位50校をみると、半数は米国の大学が占めた。

多様な評価基準

THEが評価基準としているのは主に、学習環境、実施されている研究の件数、研究結果の影響力、職員の国際的な視野、大学の収入、評判など。2011~15年の間に発表された論文数が1,000に満たない大学、行われている研究の80%以上が一定の領域に限定されている大学、学士過程の教育を提供していない大学は、調査対象から除外している。

上位10大学

今年のランキングのうち、上位10校は以下のとおりだった(かっこ内は昨年の順位)。

1位(2) オックスフォード大学(英オックスフォード)
2位(1) カリフォルニア工科大学(米カリフォルニア州パサデナ)
3位(3) スタンフォード大学(米カリフォルニア州スタンフォード)
4位(4) ケンブリッジ大学(英ケンブリッジ)
5位(5) マサチューセッツ工科大学(米マサチューセッツ州ケンブリッジ)
6位(6) ハーバード大学(米マサチューセッツ州ケンブリッジ)
7位(7) プリンストン大学(米ニュージャージー州プリンストン)
8位(8) インペリアル・カレッジ・ロンドン(英ロンドン)
9位(9) スイス連邦工科大学チューリッヒ校(スイス、チューリッヒ)
10位(13) カリフォルニア大学バークレー校(米カリフォルニア州バークレー)
10位(10) シカゴ大学(米イリノイ州シカゴ)

編集 = 木内涼子

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