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2016.08.26

「アジアの優良上場企業50社」発表、今年も中国が最多 日本は2社

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フォーブスはこのほど、アジア太平洋地域の上場企業の中から選ぶ2016年版「アジアの優良上場企業50社(Fab 50)」を発表した。数ある同地域の上場企業の中でも特に好調な業績で目を引いたのは、時価総額で第1位となった中国のアリババだ。

「上場から一年以上が経過」というリスト入りの基準を満たし、今回初めてFab 50に選ばれる条件を全てそろえた同社は、初のリスト入りと同時に時価総額で首位を達成したほか、その他の基準でも他社を大きく引き離した。時価総額の第2位は、昨年この基準で1位となった中国の騰訊(テンセント・ホールディングス)だった。

国別首位は今年も中国

域内のどの国よりも多くの企業がリストに名を連ねたのは、今年も中国だった。6年連続で最多を記録している。ただ、企業数では昨年の25社から22社に減らした。

国別でみたリスト入り企業数の第2位はインド。昨年より2社少ないものの、8社の名前が挙がった。これに次ぐ3位は韓国。昨年から1社増やし、5社が入っている。

日本からはサイバー・エージェント、日本ペイントの2社がいずれも初めて、Fab 50の仲間入りを果たした。

同リストの最新版で注目すべきもう一つの点は、ベトナム企業(ベトナム・デアリ・プロダクツ、Vietnam Dairy Products)が初めて50位以内に入ったことだ。

選出基準

12年目を迎えた「アジアの優良上場企業50社」リストの作成にあたり、フォーブスは年間売上高17億ドル(約1,707億円)以上の域内の上場企業1,524社について、調査を実施した。中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)などは非公開企業のため、対象外としている。

また、以下に該当する企業はあらかじめ、リスト入り候補の対象から除外した。

・ 損失を計上
・ 負債比率が50%超
・ 昨年の売上高が、5年前の年間売上高を下回る
・ 株式の50%以上を政府が保有
・ 株式の50%以上を上場企業である親会社が保有

域内の上場企業から上記に該当するものを除いた各社について、財務に関する十数件の指標を基に評価を実施。選出した上位50社が、次ページにて紹介する域内の優良上場企業、「Fab 50」だ。

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編集 = 木内涼子

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