サントリー新浪CEOが語る、「グローバル化」と「やってみなはれの精神」

サントリーCEO、新浪剛史(Photo by Jan Buus)


“GLOBAL ONE SUNTORY”を目指して「サントリー大学」で創業精神を伝授

企業の成長の源泉は人材にありー。サントリーの創業の精神を共通の価値として、グループの社員の一人ひとりが学び続け、成長し続ける場として、企業内大学「サントリー大学」を2015年4月に設立した。学長は代表取締役社長の新浪剛史。3つの学部で構成され、創業家である会長の佐治信忠や、副会長の鳥井信吾、副社長の鳥井信宏が登壇するプログラムもある。

理念学部では、国内外の全てのグループ社員を対象に、企業理念や、「やってみなはれ」「利益三分主義」といった創業精神の共有を図る研修活動を実施している。経営響創学部では、グローバルリーダーの育成を目的に、国内外のマネージャー層に対して、リーダーシップを学ぶとともに国や組織を超えて交流する機会を提供している。

基盤人材学部では、新人からマネージャーまで、階層別研修によってビジネスの基盤スキルの習得に取り組んでいるほか、自己啓発を支援するプログラムを実施し、個々のスキルアップを図っている。

新浪剛史◎1959年神奈川県生まれ。91年ハーバード・ビジネス・スクール修了(MBA取得)。81年三菱商事入社。2002年ローソン代表取締役社長に就任。14年5月同社取締役会長。同年8月サントリーホールディングス顧問を経て、同年10月同社代表取締役社長に就任。また、内閣府税制調査会の特別委員や、同経済財政諮問会議の議員、米日財団の理事などの公職も務める。

文=北島英之

この記事は 「Forbes JAPAN No.26 2016年9月号(2016/07/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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