フェイスブックは、サウンドクラウド上の音源から19秒の動画を作れるスタートアップのEyegrooveを買収した。買収額は公表されていない。Eyegrooveで作成した動画は“グルーヴ(Groove)”と呼ばれ、エフェクトやフィルターもかけられる。そのためCEOのスコット・スニッブはEyegrooveのことを“インタラクティブ・ミュージックのインスタグラム”であると、音楽メディアWondering Soundのインタビューで説明している。
悲しいことにフェイスブックが買収したことによってEyegrooveは近々サービスが終了となり、同社の従業員の多くはザッカーバーグのもとで働くことになる。Eyegrooveの数十万人程度のファンにとってはかなり残念な事態だ。
CEOのスニッブはユーザーが同社の「ミッションを支持しEyegrooveを素晴らしいコミュニティに育て上げてくれた」ことに感謝する投稿を同社のウェブサイトに行った。
アプリEyegrooveは2014年にリリースされたが、競合のMusical.lyやDubsmashなどと同等のユーザー数やメディアからの注目、そして資金を獲得することができなかった。CrunchBaseによると、Eyegrooveはこれまで総額350万ドル(約3億5,500万円)の資金を調達したが、Musical.lyはその額を優に上回る1億ドル(約101億円)を最近獲得した。フェイスブックは直ちにEyegrooveのような動画が作れる機能を提供するわけではなさそうだが、経験豊富な開発者を手に入れたことによって今後そのようなサービスを展開する可能性は十分にある。