ビジネス

2016.08.07

ベビーシッター界のウーバー「アーバンシッター」を生んだ女性起業家

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ベビーシッターのマッチングサイト「アーバンシッター(UrbanSitter)」の創業者リン・パーキンズは、これまで投資銀行に勤めたほか、ドットコム企業の運営やホテルの開発なども手掛けてきた。彼女は2010年、双子の息子(当時2歳半)のベビーシッターのドタキャンに悩まされた結果、ベビーシッターのマッチングサイトを思いついた。

「このサービスを最も必要としていたのは私自身です。最大の顧客になりたいと思いました」とパーキンズは語る。

パーキンズはオープンテーブルのような企業が立ち上がるのを見て、テクノロジーを使ってオンデマンドでベビーシッターを探せるサービスがなぜないのかと考えた。「人々がフェイスブックの友達などの口コミに対する信頼をもとに、製品を買ったりサービスを受けたりする傾向が表れていました」と分析する。

長年友人らにベビーシッターを紹介してきたパーキンズは、人々がベビーシッターを探すにあたり、子供の友達の親などの口コミを特に信頼していることが分かった。「テクノロジーの発展で大きなチャンスが広がっていると思いました。これこそが自分がやりたい仕事だと思いました」

12万人のベビーシッターが待機中

アーバンシッターは月額14ドル95セント(約1,500円)で、ユーザーのフェイスブック上のつながりや近所の情報、子供の学校など関連するグループをもとに最も相性の良いベビーシッターをマッチングしてくれる。「より多くの情報を収集し、友達に電話しておすすめを聞くよりもずっと簡単に探せるようにするのが目標です」とパーキンズは語る。

アーバンシッターの予約の4分の1が24時間以内にサービスを必要としているもので、急きょベビーシッターが必要になった場合も頼りになる。登録しているベビーシッターの数は12万人以上で、オンデマンドのタクシー運転手と同じぐらい対応が早い。

「平均的なレスポンスタイムは3分以内で、6年前の23時間と比べて劇的に下がりました」とパーキンズは言う。「このビジネスはほぼ100%モバイル化されているのでシッターの対応が早いのです」

パーキンズは、女性起業家に起業について聞くフォーブスのポッドキャスト番組「Forbes’ Million$」に出演し、資金調達の背景(現在までに2,300万ドル、約23億円を調達)や、苦労話を語っている。iTunesから登録してぜひ聴いてみてほしい。

編集=上田裕資

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