ブルックスは2014年に13年ぶりとなるアルバムを発売し、そのアルバムのツアーは2年目に入って売上が1億ドル台に達している。
2位につけたのはケニー・チェズニーで5,600万ドル(約59億円)を売り上げた。チェズニーが公演を行っている会場はテイラー・スウィフトやザ・ローリング・ストーンズも使用した会場だ。楽曲以外の売上にはビールやサングラスなどとのスポンサー契約料や、自身が所有するラム酒ブランドの売上も入っている。
ラム酒ブランドについてチェズニーは「私が100%所有している。私にとって重要であり、インスピレーションの源だ」と設立直後に語った。
「副業」でも稼ぐカントリー歌手たち
3位はルーク・ブライアンでツアーやスポンサー契約などで5,300万ドル(約56億円)を売り上げた。トップ5にランクインしたカントリー歌手はみな企業の経営に乗り出している。1位のブルックスは所有するオンラインストアGhostTunesを通じて自身の楽曲を販売している。4,750万ドル(約50億円)で4位に入ったトビー・キースはレストランをはじめとする音楽とは無関係の企業経営で稼いでいる。3,650万ドル(約38億円)で5位のジェイソン・アルディーンは、ジェイ・Zが所有する音楽ストリーミングTidalに出資した初のカントリー歌手だ。
アルディーンはTidalについて「当初は批判もあったが、正しいサービスだと信じている。自分が批判を受けてこのビジネスが良くなっていくのであれば、喜んでその役割を引き受ける」と語っている。
トップ15のうち最も若いのは2,000万ドル(約21億円)で11位に入ったフロリダ・ジョージア・ラインで、30歳のブライアン・ケリーと29歳のタイラー・ハバードによるカントリーデュオだ。2015年初めから行っているツアーでは2,950万ドル(約31億円)を稼いでいる。ケリーはフォーブスが行った2年前のインタビューで「毎晩ファンと楽しんでいるだけだ。特定の分類に入れられるのは好きじゃない。ユニークなサウンドが作れればそれでいい」と語っていた。
フォーブスはリストをまとめるにあたり、調査会社ニールセンや業界誌ポールスターの情報を参照し、アーティストが行っている音楽以外のビジネスも調査した。ランキングは2015年6月1日から1年間の税引き前所得をもとに作成している。エージェントやマネージャー、弁護士に払っている費用は差し引いていない。
下記に上位5名のアーティスト名と年間売上高を掲載する。
1. ガース・ブルックス /7,000万ドル(約73億円)
2. ケニー・チェズニー/5,600万ドル(約59億円)
3. ルーク・ブライアン/5,300万ドル(約56億円)
4. トビー・キース/4,750万ドル(約50億円)
5. ジェイソン・アルディーン/3,650万ドル(約38億円)