「勤務先の未来を悲観視」している従業員が多い職種は?

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フォーブスでは7月下旬に「勤務先の未来は明るい」と楽観的な従業員が多い職種についてリポートした。では逆に、最も悲観的な従業員が多い職種は何だろうか?

これは報酬情報サイトのペイスケールが実施した調査だ。同サイトでは、勤務先の未来について楽観的な従業員が多い職種や業界、地域を特定するために、2014年6月15日~2015年6月の間に米国内の労働者42万5,219人を対象に調査を実施。「自分の勤務先の未来は明るい」という文章にどの程度“同意”できるかを、5段階で評価するよう回答者に依頼した。

これに対して回答者の60%が楽観的な見方を示した一方で、17%近くは未来についてあからさまに悲観的な見方を表明。24.3%は“確信が持てない”と回答した。

「職種別」でみると、クリーニング店(工場)の作業員が最も悲観的な見方を示し、勤務先の未来についての楽観度が32.6%低かった。次が栄養士、その次が郵便局員および郵便仕分け機のオペレーターで、いずれの職種も20%以上の労働者が悲観的な見方を示した。

「業界別」で見ると、小売業界の雇用従業員が勤務先の未来について最も暗い見通しを示し、回答者の8.2%がきわめて悲観的だった。

「小売業界の多くの労働者は、アマゾンのようなネット通販大手を含む、成長著しいデジタルな小売業界ではなく、急激に縮小しつつある実店舗(物理的小売業界)の側で働いている」と報告書は指摘する。「アマゾンなどのネット通販各社が実店舗から市場シェアを奪い続けるなか、小売業界の雇用従業員の約1割が、低迷しつつある業界の未来を悲観視するのも無理はない」

宿泊施設および外食産業の労働者は8%強、廃棄物処理および修復作業員は8%が勤務先の未来について悲観的な見方を示した。

最後に「地域別」では、ニュージャージー州の労働者が最も悲観的な見方を示し、雇用従業員の8.4%が勤務先の未来について否定的な印象を持っていた。同州とワイオミング州、ウェストバージニア州がワースト3を占めた。

職種別のワースト10は次のとおり。
1.クリーニング店/工場の作業員
2.栄養士
3.郵便局員および郵便物仕分け機オペレーター
4.メイドおよび清掃員
5.自動車/その他車両の清掃員
6.警備員
7.フローラルデザイナー
8.給仕係およびバーテンダー補佐
9.カジノの監視・捜査(警備)担当官
10.在宅介護士

編集 = 森 美歩

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