経営幹部になれるのはどんな人? あなたの「変化」の捉え方は

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調査の結果から、大胆な変化を望む人の割合と、企業内の地位の間には相関関係があることが明らかになった。第一線で働く人と下級管理職には、「従来通り、現状維持」が好まれる傾向がある。変化を受け入れるとしても、「控え目な、または(影響が)予測し得る」ものだ。

一方、変化を提唱する側になる可能性が高いCEOたち(冒険者)の間には、性格に明確な特徴があることも分かった。冒険者たちは変化を好み、一番乗りで何か新しいことを始める機会に飛びつく傾向がある。リスクや変化、不確実性が動機となる人たちなのだ。

また、失敗を恐れない人だということもできる。再挑戦の可能性があると思えばさらに、恐れを感じなくなる。そして同時に、毎日同じことをするのは、ひどく退屈なことだと考える。

こうした特徴がCEOたちの間により高い割合でみられることは、ちょっとした偶然などではない。つまり、あなたがCEOになる確率は、より困難な変化を起こすことによって高まるということもできるかもしれない。

もちろん、大胆な変化を起こすことがキャリアの成功を保証するものではない。それでも、先に述べた相関関係は印象深い。CEOになる秘訣を知りたいと考える人なら誰でも、このデータの意味を理解しておきたいものだと考えるだろう。

昇進のカギを知る秘訣

昇進するためにどのような変化を追い求めるべきか、それを理解するための重要なバロメーターとなるのは、あなたが勤務する企業の中で一般的に支持されている「変化の種類」だ。

あまりにも控え目な変化を起こすことにとどまっていれば、取り残される危険にさらされるだろう。だが、大胆な変化を嫌うCEOの下でそうした変化を起こそうとすれば、あなたを中心とした政治的な問題が起きる可能性もある。

ただ、多くの場合においてCEOたちが常に、大胆な変化を起こすべきだという圧力の下に置かれていることも事実だ。取締役会がCEOや経営幹部を故スティーブ・ジョブズと比べたがることはよくある。もしあなた自身がそのCEOなら、そうした圧力を感じつつ、比較の上で遜色のない評価が得られることを願っていることだろう。

これらの情報を得て、あなたがすべきこととは何だろうか?勤め先では、大きな変化が頻繁に起きているだろうか。CEOは慎重なタイプだろうか。これらに関する状況が把握できたら、今度は自分自身について考えてみよう。変化に対するあなたの態度について、周囲の人たちはどう評価しているだろうか。そして、その評価とあなたが現在置かれている環境は、どのような関係にあるだろうか?

編集 = 木内涼子

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