韓国初のゾンビ映画「釜山行き」 世界的大ヒットの予感

ソウルで行われた「釜山行き」記者会見に出席した出演者ら(Photo by Han Myung-Gu/WireImage)

7月20日に韓国で公開されたゾンビ・パニック映画「釜山行き(Train To Busan)」が記録的ヒットになりつつある。

「釜山行き」は韓国のメジャー映画としては初のゾンビをテーマとした作品。配給元は人気ドラマ「太陽の後裔」で知られるネクスト・エンターテインメント・ワールド(NEW)社。韓国の1,567スクリーンで上映され、初日のみで87万2,000人の観客数を記録。公開初日の観客動員数の新記録を達成した。

さらに翌日の21日には約65万人を動員しており、先行上映で鑑賞した約50万人を合算すると、これまでで既に200万人以上がこの作品を観た計算になる。

「釜山行き」は韓国で今年初の動員数1,000万人超えの作品となることが期待されている。この作品の制作費は約1,000万ドル(約10億6,000万円)。NEW社は今週末の売上のみで制作費を回収できると見込んでいる。

韓国のKOSDAQ(コスダック)に上場するNEWの株価は、7月22日時点で7月18日から11%上昇している。ソウルのユアンタ証券は同社の株のランクを「buy」から「strong buy」に引き上げ、ターゲット価格を1万9,000ウォンから2万500ウォンに上昇させた。

NEWの第2株主は香港のHuace Media Investment社。同社は中国のメディア企業Zhejiang Huace Film & TVの傘下の企業で、2014年に3億2,300万元(約54億円)をNEWに出資している。

「釜山行き」は5月のカンヌ映画祭で先行上映され、世界の映画関係者のド肝を抜いた作品として注目を集めた。8月からはグローバル公開を予定しており、まず北米の映画館で7月22日に上映される。

編集=上田裕資

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