アメリカの子供はなぜスナップチャットにハマる? 米国おっさん記者が解説

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スナップチャットの現在の評価額は200億ドル。DAUは1億人で1日の動画再生回数は100億回に達する。今後、同社が売上高3億ドルといった高い目標を目指すとなると、今よりも積極的に広告を表示するようになり、若者たちをがっかりさせるかもしれない。

急増する大人ユーザーの存在も、広告の増加を後押しすることになるかもしれない。「若者たちには内緒だが、我々おっさんたちはスナップチャットを“da chat”(daはtheのスラング)と呼び、スラック上でよく盛り上がっている」とウォールストリート・ジャーナルでテクノロジー系のコラムを執筆するクリストファー・ミムスは話す。

親子でスナップチャットを使う人も

一体なぜ、ミレニアル世代が今になってスナップチャットにハマりだしているのだろうか。その大きな理由の一つは、スナップチャットがストーリー機能やレンズ機能に加え、同じライブ会場にいるユーザー同士が画像を共有できる機能など、ユーザー同士のエンゲージメントを高める新機能を次々と追加してきたことにある。作家のC.C.チャップマンは次のように話してくれた。

「私がスナップチャットを使い始めたとき、子供たちは信じられないといった様子で首を横に振りました。子供の友達が私をフォローしはじめたことには特に腹を立てていました」。チャップマンがスナップチャットを利用する目的は、より多くの人たちとつながり、自分について知ってもらうためだという。一方で、わが子との関係性を深めるためだけにスナップチャットを利用するユーザーも少なくない。ライフスタイル系ブロガーのシュガー・ジョーンズもその一人だ。

「子供たちは最初は親とのやり取りを気味悪がっていましたが、今では画像を送り合ってお互いに腹を抱えて笑っています。スナップチャットは最高です」と彼女は話す。

編集=上田裕資

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