ビジネス

2016.07.22

バラで日本に笑顔を、ケニアに雇用を![ウーマン・イノベーターズ 02]

AFRIKA ROSEの萩生田 愛 代表取締役

起業家を中心に、自分らしい働き方で成功している女性の素性に迫る連載「ウーマン・イノベーターズ」。第2回は、ボランティアで行ったケニアで出会ったバラで日本と現地をつなぐ「アフリカの花屋」の萩生田 愛社長が登場。失敗や挫折も「解釈次第」で乗り越えるなど、写真の笑顔にも表れている“ポジティブさ”が回答にもにじみ出ています。

Q1:現在のお仕事について教えてください。

アフリカからバラを輸入し、東京・広尾の直営店とオンラインで販売する「AFRIKA ROSE」の経営。販売のほか、フラワーアレンジメントスクールの運営、バラをつかった空間装飾も行っています。

Q2:今のお仕事を選んだ理由はなんですか?

学生の頃から途上国支援や幸福感について興味がありました。いつかアフリカへ行き、自分の目で現状を見てみたいと思うようになり、社会人7年目で退職してケニアへ。小学校建設のボランティアを行いました。

そこで出会ったのが鮮やかで生命力豊かなバラの花。日本への輸入量が限られているため、アフリカでバラが栽培されていることはあまり知られていませんが、その魅力を多くの人に伝えることでケニアに雇用が増え、安心して学校に通える子どもが増えたら素敵だと思い、始めました。

Q3:これまでのキャリアの経緯を教えてください。

米国の大学を卒業、帰国後、大手グローバル製薬会社に就職。営業、グローバル人事戦略を経て7年目に退職。ケニアへボランティアに渡り、小学校建設の活動に半年間携わる。2011年に帰国。

2012年、「アフリカの花屋」というオンラインサイトを立ち上げ、ケニアからバラの直輸入を始める。2015年10月、東京・広尾に直営店「AFRIKA ROSE」をオープン。バラの販売及びフラワーアレンジメント教室の運営を始める。

Q4:どんな学生時代を過ごされましたか? 熱中していたこと、その頃からビジョンを描かれていたかなど、お教えください。

カリフォルニア州立大学とスペイン・バレンシア地方にある大学への交換留学で、アメリカとスペインで過ごしました。世界各国の学生と友達になり、それぞれの国の文化や歴史、経済などについて意見交換したり、毎日遅くまでバーで飲んだり、恋愛をして過ごしました。

多様性に囲まれ、当たり前のことなんてひとつもない世界で生きることが私にとって心地よくて楽しく、社会人になっても異文化コミュニケーションが重視される仕事、世界をまたにかけて活躍する女性になりたいと思っていました。仕事と家庭どちらか選ぶのではなく、どちらも最高に充実している生活というビジョンも持っていました。
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文=フォーブス ジャパン編集部

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