経済・社会

2016.06.21 09:00

「ヒラリー大統領」を支援する富豪たち、ジョージ・ソロスからスピルバーグまで

ヒラリー・クリントンとウォーレン・バフェット(Photo by Steve Pope/Getty Images)

ヒラリー・クリントンとウォーレン・バフェット(Photo by Steve Pope/Getty Images)

米国メディア界の女王として知られるTV司会者、オプラ・ウィンフリーは6月15日、ヒラリー・クリントンを正式に支持することを発表した。「政治や思想を問わず、これは女性にとって重要なことです。ガラスの天井はもはや破られたのです」とウィンフリーは語った。

クリントンは2015年4月に大統領選立候補を表明して以来、数多くのビリオネアを味方につけている。支持を公言する人もいれば、静かに献金を行う人もいる。金銭面における最大の支持者はメディア界の重鎮ハイム・サバンとヘッジファンドマネージャーのジョージ・ソロスだ。

連邦選挙委員会(FEC)によると、クリントンは今回の選挙活動においてスーパーPAC(政治活動委員会)を通じて7,590万ドル(約79億円)の献金を受けている。クリントンを支持するビリオネアたちを下記に挙げる。

ウォーレン・バフェット
バフェットは2015年12月、ネブラスカ州オマハで行われた集会でクリントン支持を表明した。バフェットは所得の不均衡と富裕層に対する増税に言及している。ニューヨークタイムズ紙によると、バフェットはクリントンが「生活するために仕事を掛け持ちしなくてはならない人が、今後そのような生活を送らなくても良いようにできる」と信じていると述べた。バフェットは先週行われたフォーブスの慈善活動に関するサミットで「彼女が勝つと思うが、選挙では何が起こるか分からない。誰が大統領になるかで大きく変わる」と語っている。

シェリル・サンドバーグ
フェイスブックのシェリル・サンドバーグCOOは2015年6月、ブルームバーグの取材に対し「ヒラリー・クリントンが大統領になってほしい」と語った。サンドバーグはベストセラー著書『LEAN IN : 女性、仕事、リーダーへの意欲』においてジェンダー間の平等を唱えている。

トム・ステイヤー
環境保護活動家のステイヤーは先週、クリントン支持を正式発表した。「ヒラリー・クリントンは我が国が誇る価値観を具現化し、我々を勝利に導くことのできる経験豊富なリーダーだ」とフェイスブック上で述べた。ステイヤーはヘッジファンドのファラロン・キャピタル・マネジメントを運営し16億ドル(約1,670億円)の資産を築き、環境と政治に関する活動に力を入れるため、2012年に株を売却した。

ジョージ・ソロス
ソロスはクリントンのスーパーPACに700万ドル(約7億2,900万円)の献金を行って おり、その額は公表されている中では2位タイだ。249億ドル(約2兆5,900億円)の資産を持つソロスはリベラル派として知られてきた。2012年に はオバマ大統領の再選を支援し、100万ドル(約1億円)の献金を行っている。2004年には当時のブッシュ大統領の再選を阻止すべく、2,000万ドル (約20億8,300万円)近くを関連団体に寄付した。
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編集=上田裕資

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