米国で最も成功した女性起業家 ABCサプライ創業者の苦難の道

Janet Kimber / gettyimages


家庭と仕事の両立を工夫する。

「私たち夫婦は平日の日中は会社経営の仕事に忙しく、子どもたちをサッカーやアメリカンフットボールの試合に連れて行けませんでした。そのかわり夜は仕事をしないと決め、夕方の5時から6時の間に帰宅しました。私は家族全員で食卓を囲むことが大切だと信じています。今の人にとって、その習慣は当たり前ではなくなりつつありますが。
週末も仕事はせず、子供たちと家で過ごしたり、農場で馬やウサギを育てたりしました。それでも私たちが学校行事に参加しなかったことは子どもたちにとって大きな問題でした。娘に『私は高校4年間、チアリーダーをしていたのに、ママは何回見に来たっけ?』と聞かれたことがあります。ほとんど行けませんでした」

チャンスは確実に掴みに行く。

「チャンスはあなたの都合のいい時に訪れるとは限りません。そして一度逃したチャンスが再び巡ってくることはない。1984年、ニューヨークにあるGAF(同業他社)の13店舗が売りに出された時、私と夫は旅行中でした。私たちは13店舗をまとめて買うアテなどありませんでしたが、すぐに帰宅して店舗を見に行きました。そのような行動の積み重ねで会社を成長させてきたのです。チャンスが目の前に現れたら、予定を変更してでも掴みに行くべき。機が熟すのをじっと待っているだけでは成長できません」

何があってもやめないこと。

「私のモットーは決してやめないこと。失敗したり、周りに反対されたりしても、絶対にやめてはいけない。やめたら何もかも終わります。人生は厳しい。ですから強く生きるのみです」

編集=上田裕資

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