ビジネス

2016.06.13

欠陥隠し疑惑のテスラ、噂を否定 報じた側に隠された意図?

テスラのイーロン・マスクCEO(photo by Justin Sullivan / gettyimages)


さらに、「補償対象外の修理でも代金を負担する場合はある」と述べ、「当社は利益よりも、顧客の幸福を重視している」ためだと理由を説明した。

だが、少なくともこの顧客が署名した「グッドウィル契約」には、問題の発生を口外しないことを求める文言が確かに含まれている。NHTSAの広報担当者は同機関がこの点を問題視しており、テスラ側に該当する文言の削除を求めたことを明らかにしている。

テスラはこのほか、自動車関連の情報を発信するブロガーとして有名なニーダーマイヤーについて、「当社の株価を下落させることによって、同氏または関係者が金銭上の利益を得ることになるのかどうか、・・・同氏がこのような主張をする動機は不明だ。だが、当社株で数十億ドル規模の空売りが行われている事実を指摘しておくことは重要な点だ。つまり、小さな問題を大きくすることによってうその話を作り上げ、金銭的な見返りを得るという強い動機があるということだ」と述べた。

これに対してニーダーマイヤーは、「空売りであろうと現物売りだろうと、株取引はやっていない。取引している人に、専門家としてのアドバイスをしている訳でもない」と反論している。

編集 = 木内涼子

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