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2016.06.07

次々に新事業を展開するアルファベット、その中核にあるブレないものとは

カリフォルニア州内で自動運転車の走行を認める法案成立の署名に同席したセルゲイ・ブリン(2012/9/25撮影、Photo by Justin Sullivan/Getty Images)


2014年には、バイオベンチャーGenentechの元CEOを迎え、老化プロセスを遅らせることに焦点を当てた新企業Calicoを設立。2015年には、グーグルクラウドの圧倒的な処理能力を使って、既存の制約会社の新薬・治療開発を支援するライフサイエンス部門を、新会社Verilyとして独立させた。

もちろん幾つもの難題もある。欧州委員会は、グーグルがヨーロッパで反トラスト法に違反したとして、30億ドル(約3,276億円)の罰金を課した。フランスでは脱税の疑いでグーグルの事務所に強制捜査が入り、仏政府は同社に対して18億ドル(約1,966億円)の追加納税を求めている。こうした問題の今後の展開が、株価に打撃を与える可能性もある。

アルファベットは最初の10年でオンライン広告を征服し、次の5年でモバイル分野での成功を勝ち取った。機械学習とその素晴らしい処理能力を活用して最高の製品とサービスを築くことを目指す同社にとって、これらの勝利は大きな意味を持つ。

アルファベットのコア・コンピテンシーと決意はますます高まり、その取り組みはより大規模かつ魅力的なものになっている。今後15年間が同社にさらなる成功をもたらすと考えるのは、至極当然なことだろう。そのチャンスに乗るには、アルファベット株の押し目買いを続けることだ。

編集=森 美歩

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