ミーティングを脱線させる「困りもの上司」への対処法

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古いタイプの上司ほど厄介なものはない。ここで言う“古い”とはつまり、自分以外の人を悪く言うしか能のない残念な自己陶酔型のタイプ。自分に自信がないから他人を褒めることができず、家庭で持てない支配権を職場で行使して気を晴らそうとする人のことだ。そういうリーダーは現実に存在する。きっとあなたも心当たりがあるだろう。

問題は、そういうリーダーにどう対応すべきかということだ。ただ、自分の上司である以上、気に障ることを言おうものなら、職場がつらい場所でしかなくなってしまう。

でも大丈夫。嫌悪感をむき出しにせずとも、上手く対処する方法がある。使えない困ったリーダーに対処するための4つの戦略を紹介しよう。

1. 何気なく上司を導く

自己陶酔型の上司は、非難してもあまり効果はない。有害なリーダーは、自分は組織にとって“ありがたい”存在だと信じているため、避難されると混乱するか自己弁護的になる。誰だって、何をすべきか指図されるのは嫌いだ。だから指図するのではなく、問いかけることで自発的に問題を発見するように導くといい。

例えば問題の上司が他人の批判ばかりして、ミーティングが本題から逸れてしまう場合、直接(特に人前で)「あなたが問題です」と言うのは得策ではない。それよりも「今回の議題はどう展開していくといいでしょう?」というように質問をすることで、自ら結論を導き出させる方がいい。

ここで重要な点が2つある。まず質問は、単純にイエスかノーで答られないものにすること。すると、説明が必要になるから、思考プロセスも明らかになる。

次に、“~かもしれない”という言葉を使い、相手に判断を委ねること。この言い方をすると、問題に対して賛成か反対かが分からない。その結果、上司はあなたが“答えを知りたい”質問に対して答えざるを得なくなる。もしも上司が誰かを責めるような答え方をしたら、また同じ質問をすればいい。
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編集=森 美歩

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