フェイスブック「自撮りアプリ」と連携始動 プロフ投稿を促進 

外部アプリで作ったフェイスブックのプロフィール動画(Courtesy Facebook)

フェイスブックは4月12日、F8カンファレンスで6つの外部アプリとの連携を発表した。ユニークな動画や自撮り写真が撮れるアプリとの連携で、ユーザーらのプロフィール欄をより楽しくキュートな場にしようとしている。パートナーに選ばれたのは下記の6アプリ。

・Vine(iOS版):ツイッター傘下の動画アプリ
・Boomerang:インスタグラム傘下のループ動画アプリ
・ビューティープラス(BeautyPlus):日本でも美顔アプリとして女性に人気
・ロリカム(Lollicam):韓国製の自撮り動画アプリ
・Cinemagraph Pro:シネマグラフ(動く写真)が作成できるアプリ
・MSQRD: 顔に奇妙なエフェクトをかける機能で話題に

上記のアプリのユーザーらは今後、アプリで作成した画像や動画をダイレクトにフェイスブックに投稿できる。この試みの背景には、一部で報じられている「最近、オリジナルコンテンツをアップロードするユーザーが減少している」という事情も伺える。

日本で人気の「美顔アプリ」も選出

フェイスブックのマーケティング部長、ライアン・ホー(Ryan Houx)はプロフィールページには毎日3,000万件の画像や動画が投稿されている事にふれつつ、次のように述べた。

「プロフィール欄はユーザーが自身をキュレーションし、世界に提示する場として使われています。今回の試みで自己表現の幅が広がります」

提携アプリの選定は、かなり意識的に行われたと推測できる。「ビューティープラス」と「ロリカム」は特にアジア圏の女性からの支持が高い。「MSQRD」は風変わりな画像エフェクトで若者たちに特に人気のアプリだ。フェイスブックのプロフィール画像は TinderやSpotifyなどでも表示されるため、ネット上のアイデンティティとしての役割も担っている。外部アプリとの連携で、個人の嗜好をより鮮明にプロフィール画像に反映することが可能になる。

提携アプリの公募も開始。専用フォームを開設

フェイスブックは今回の6アプリ以外にも、動画やセルフィー系アプリとの提携を広げていく計画だ。アプリ開発者たちからの申請を受け付けるフォーム(Profile Expression Kit Interest Form)も既に開設されている。

フェイスブックのプロフィールページは一日に45億回閲覧されており、ニュースフィードに次いで閲覧回数が多い。昨年9月、同社はモバイルのプロフィールページの仕様を変更し、写真が中央に大きく表示されるようにした。フェイスブックのモバイルアプリは月間16億人のアクティブユーザー数を誇っている。

編集=上田裕資

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