「慈善活動のカリスマ」ビル・ゲイツに学ぶ究極のリーダー像

ぜいたくに見向きもせず、資産を慈善事業につぎ込むビル・ゲイツ。夫人とともに貧困地域に足を運び、一人でも多くの人の生活の質を高める活動を行っている。まさに見せ掛けの慈善ではない 本物の慈善家だ。 (Photo by Ida Mae Astute/ABC via Getty Images)

IT帝国を築き上げ、業界に不朽のレガシーを残したビル・ゲイツ—。その強力なリーダーシップを駆使し、彼が今、情熱を傾けているのがフィランソロピー(慈善活動)だ。

ゲイツは、2008年にマイクロソフトの日常業務を離れて以来、「あらゆる病気の根絶」という目標を掲げ、1,400人の職員が働くビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長として、世界を駆け回っている。06年、ウォーレン・バフェットは同財団に300億ドル超の寄付を約束した。

昨年6月、ゲイツはニューヨークでの「フォーブス400サミット・オン・フィランソロピー」会議で、夫人のメリンダとともにフィランソロピー部門の特別功労賞を受賞。世界の子供の死亡率が過去四半世紀で半減したことに相好を崩した。

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肥田美佐子 = 文

この記事は 「Forbes JAPAN No.21 2016年4月号(2016/02/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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