日本の特許出願件数は減少
そんな中、注目すべきは中国の国際特許件数だ。世界知的所有権統計(WIPO=World Intellectual Property Organization)の最新データによると、中国の2014年の特許出願件数92万8,177件。米国の57万8,802件を大きく上回って1位になった。また、中国の出願件数の増加幅は3年連続で他の国々を上回った。
日本の同年の特許出願件数は32万5,989件、韓国は21万292件だった。中国の件数が12.5%増加した一方、米国は1.3%増、日本は7%減だった。
特許登録件数を見てみると中国は120万件で、この7年世界3位を維持している。米国は250万件、日本は190万件だった。
分野別にみると、日本はロボティクスでのイノベーションをリードし、米国はナノテク、3Dプリントの応用に関する特許で優勢を保つ。中国は2005年以降、3Dプリントとロボティクス分野で、世界の国際特許出願総数の4分の1以上を占めており、世界最多となった。
イノベーションのアジアへのシフトも顕著で、特許出願件数を地区別にみた場合、アジアの比率は2004年の49%から2014年に60%に上昇した。一方で北米は25.1%から22.9%に下降した。