ビジネス

2016.03.31

ストリーミング業界で覇権を狙うアマゾン、サムスン、SoundCloud

Antonio Guillem / shutterstock

ストリーミング業界はまだ若いが、多数のプレイヤーが存在する。SpotifyやPandora、Apple Music、iHeartRadioなどが有名だが、廃業に追い込まれた企業も多い。

生存競争の激しい業界だが、新たな挑戦者たちもいる。下記に新興の3大勢力の名前を挙げてみた。

アマゾン

アマゾンは以前からストリーミングサービスAmazon Prime Musicを提供している。有料サービスAmazonプライムに加入していれば聴くことができる。

問題は、世界最大の通販サイトが行っているサービスとしては質が良くなく、ほぼすべての面で不十分な点だ。プライム会員数の増加と共に充実させていく方針なのだろうが、現在は単体で料金を取れるほどのサービスではない。アマゾンが本気を出せば、もっと良いサービスを提供できるはずだ。

サムスン

サムスンも実はストリーミングサービスを提供しているが、同社にとって不本意な内容だろう。数年前に立ち上げたMilk Musicはユーザー獲得競争で負けている。同社のストリーミング事業はこれまで勢いづくこともなければ、特に有料会員の数を大幅に増やすこともなかった。

Jay Zが所有する苦戦中のTidalの買収に乗り出すとの噂も浮上したが、進展は見られない。サムスンがストリーミング業界での立ち位置を改善するには、別の企業を買収するか、現在のサービスを改良するか、全く新たなサービスを立ち上げるといった方向も考えられる。

サムスンがどの道を選ぶかは不明だが、早めに行動に移さないと人気サービスに追いつくのは不可能になるだろう。

サウンドクラウド

すでに数百万人のユーザーが利用しているサウンドクラウドも、根本的な変革を起こそうとしている。同社は無料でサービスを提供しており、たびたび資金難に陥っている。また、ロイヤリティが支払われていないと世界中のレーベルやアーティストの怒りを買うことも多い。

サウンドクラウドがサービスの変革に取り組んでいることは知られているが、それがどのようなものになるのか、いつ実現するのかは不明だ。数百万人のユーザーがいるのだから、新サービスを開始すれば道は開けるかもしれない。ただ、課金をしたとしても、ユーザーらが継続して利用するかどうかは未知数だ。

編集=上田裕資

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