シリコンバレーで通用するエンジニアとは?

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今も昔も、シリコンバレーはエンジニアたちにとって憧れの地だ。多くのテクノロジーが日々生み出されている場所で働くのはどんな感じなのか。そして、同地で活躍するために必要なこととは? トレジャーデータの共同創業者兼CTOに話しを聞いた。


米国のソフトウェア会社が作ったプロダクトは世界中にあふれています。だから日本よりも米国のエンジニアの方が優秀だ、と思っている人は多いかもしれません。でも実は、日本と米国で彼らの実力にほとんど違いはありません。

違うのは、日本には英語ができないエンジニアが多すぎるということです。英語ができれば世界のマーケットに出ることができるので、結果として英語圏のエンジニアが書いたものが世界中に広まっているだけです。

日本のエンジニアはもっと英語を勉強する必要があるでしょう。英語ができなくてもコードが書ければ、話が通じることもありますが、仕事の進め方やアーキテクチャ(基本設計)などについてチームメンバーと議論することはできません。

弊社にも、エンジニアとしては優秀だけど英語ができない日本人社員はいます。そういう人はあえて外国人ばかりのチームに放り込んで、「英語ができないとまずい」という危機感を持たせるようにしていますね。

太田一樹◎シリコンバレー発の日本人ベンチャー企業、トレジャーデータの共同創業者兼CTO。2011年に現地で創業。

太田一樹 = 文

この記事は 「Forbes JAPAN No.20 2016年3月号(2016/01/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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