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米国でヨガ人気がさらなる高まりをみせている。全米ヨガ・アライアンスと専門誌「ヨガ・ジャーナル」は先ごろ、調査会社イプソスに委託してヨガの普及状況などに関する調査を実施。米国の一般市民2,000人とヨガを実践している1,700人以上を対象とした調査で、ヨガにまつわるさまざまな数字をはじき出した。

ヨガをする人たち

最も分かりやすい変化は、ヨガを実践する人たちの増加だ。調査結果によると、米国でヨガを行っている人は約3,700万人。3年前に比べ、2,000万人増加した。わずか数年間で、ヨガ人口は倍増したことになる。米国の10人に1人がヨガを実践している計算で、目覚ましい増加だといえる。

また、ヨガをする人が集中しているのは東西の沿岸部で、中部は比較的少ないことが分かった。ただし、増加する傾向は全米でみられる。

興味深い点は、性別による実践者の差が縮小していることだ。数年前は4対1の割合で女性が多かったものの、今回の調査では、ヨガをする人の72%が女性、28%が男性だった。

また、「向こう6か月の間にヨガを実践していると思うか」との質問に対しては、回答者の約34%が「イエス」と答えた。ただし、この中には現在、すでにヨガをしている人も含まれている。メディアや口コミなどを通じてヨガの効果を知り、関心を持った人たちが、近々ヨガを始めようと考えているということだろう。

ヨガの魅力

ヨガを始める理由は、人によって色々だ。今回の調査では、61%が「柔軟性を高めるため」と答えた。次いで、56%が「ストレス解消」を挙げ、49%は「全身の健康」、44%が「体力強化」と回答した。

「ヨガを知っている」と答えた人は今回、全体の約90%だった。3年前の前回調査では、75%だった。また、75%の人たちが、ヨガは健康に良いということを知っていた。

現在ヨガを実践している人たちの80%以上は、ヨガの歴史や哲学についても知っていた。ヨガは元来、身体的な訓練というよりも精神の鍛錬であり、倫理的な原則であることなどを理解している。

現在ヨガを行っている人のうち86%は、ヨガが精神を明瞭にするという感覚をはっきりと実感したことがあると答えた。さらに、合わせて90%が、「ヨガは瞑想の一形態である」との表現に「ある程度」または「完全に」、同意すると述べた。瞑想はヨガの大部分を占めるものであることから、こうした回答が多かったのは、良いことだといえる。

関連ビジネス

米国人がヨガのクラスや関連商品のために使った金額は160億ドル(約1.8兆円)に上った(3年前の調査では100億ドル)。

その内訳は、クラス受講料が合計58億ドル、ヨガウェアが同46億ドルで、これらは数年前と比べ、2倍の金額に増えた。また、ヨガを実践している人たちがヨガマットやその他の関連製品の購入に充てた金額は、合計36億ドルだった。

ヨガの将来

今回の調査では、ヨガをしている人たちの18歳以下の子どものうち、約37%が親と同様にヨガをしていると答えた。

さらに、調査とはかかわりなく一般的な傾向として、米国ではカリキュラムの一貫として、ヨガのクラスを行う学校が増加している。

ヨガが私たちの身体と脳にどのような影響をもたらすかについての理解が深まるに従い、今後もヨガの普及は拡大していくとみられる。やがては日常生活の一部として、たまに行うのではなく、頻繁に実践するものになっていくかもしれない。

編集 = 木内涼子

 

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