「失敗しない方法」を考えてはいけない6つの理由──失敗をしないために

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今まさに、大事なプレゼンテーションを始めようとしている自分を想像してみてほしい。「観客」たちはあなたが話し始めるのを待ち構えている。あなたは自分の考えに確信をもっており、このプレゼンが自分にとって大きなチャンスであることを自覚している──このとき、あなたは自分の思考がどのような状態にあると思うだろうか。

成功することだけを考えている? それとも、失敗を避けることに集中しているだろうか。この2つの考えには、非常に大きな違いがある。

「挑戦」をどう捉えるか、それがあなたの行動を大きく左右する。ある調査結果によると、「失敗の回避」を目指した場合、あなたが失敗する可能性は高くなる。以下に挙げる6つの点が、その理由だ。

1. 不可能な挑戦をし続ける

これは一見、長所のようにも思える。困難な課題であれば、一生懸命努力をし続けようとするものだ。だが、この場合の問題は、失敗しないことを目指していると、やめ時が分からなくなってしまうということだ。

事業がうまく行っていないとき、本当にひどい状況になる前に方向転換することができず、すべて失うまでただ同じことを続けてしまうかもしれない。

2. より大きなストレスを受ける

失敗を避けたいという気持ちは、精神的な苦痛をもたらす。研究者らは、難しい課題に挑戦する際に失敗の回避を目標にする人は、悲しみや怒り、不安の気持ちが強くなると報告している。

感情的になっているときに、より良い決断をするのは難しい。激しい感情は、明確な思考を持つことを妨げ、それがストレスを増し、あなたの心を乱すのだ。感情的になれば、行動に支障が出る。そして、失敗の危険性も高まるという訳だ。

3. 時間とリソースを無駄にする

丸い穴に四角いくいを打とうとしても、時間とエネルギー、精神力の無駄遣いだ。いずれ、自分で自分を疲弊させてしまう。
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編集 = 木内涼子

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