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2016.03.06

あの世界的ブランドのオーナーは誰? 控えめな大富豪たち

Charlie Bard / Shutterstock

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグやナイキのフィリップ・ナイト、マイクロソフトのビル・ゲイツのように、大富豪の中にはその経営する企業の社名で広く知られる人たちがいる。

だが、生み出した製品の名称は誰もが知っている一方で、創業者や経営者自身の名前があまり取り上げられない企業もある。それは、例えば誰だろうか──?

数百万人もの人たちが、航空貨物輸送会社のフェデックスが届けてくれる荷物を受け取り、米食料品チェーンのトレーダー・ジョーズ(Trader Joe’s)で買い物をする。レッドブルを飲んで徹夜する人たちも大勢いる。

だが、これらの経営者である大富豪の名を知っている人たちは少ない。3社の創業者の氏名はそれぞれ、フレデリック・スミス、テオ・アルブレヒトJr.、ディートリヒ・マテシッツだ。

多くの人に愛される「キンダーチョコレート」を販売しているのは、イタリアのフェレロ・ロシェ。また、チョコレートスプレッドの「ヌテラ(Nutella)」は、フェレロ創業者の息子、ミケーレ・フェレロの未亡人であるマリア・フランカ・フィッソロが販路を世界的に拡大した製品だ。

同社を創業したのはミケーレの父であるピエトロ。食料配給制が敷かれていた1940年代、ココアが不足していたことから、ヘーゼルナッツのペーストをベースにしたチョコレートスプレッドを考案した。同社は現在、ミケーレとマリアの息子であるジョヴァンニが経営しており、フォーブスの調査によれば、フェレロ家とフィッソロ家の資産総額は合わせて221億ドル(約2.5兆円)に上る。
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編集 = 木内涼子

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