ビル・ゲイツの妻が84億円を注ぐ「少女たちの笑顔」

メリンダ・ゲイツ 慈善事業団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」共同議長(photograph by Michael Prince)

2012年のTEDx講演。ある演者が、家族計画の重要性について力説した。そして、その場で7,000万ドル(約84億円)拠出すると表明。会場をざわつかせた。

彼女の名は、メリンダ・ゲイツ(51)。慈善基金団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の共同議長であり、また、マイクロソフト(MS)の共同創業者で世界一の富豪、ビル・ゲイツの妻でもある。

MSの社員だったメリンダは、1994年にビルと結婚。長女が生まれると専業主婦になる道を選んだ。だが育児が一息つくと、自分探しをそして、辿り着いたのが、慈善事業だった。夫と「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を創設。現在、少女の教育環境の改善と女性の地位向上を世に訴えている。

財団では夫と共同議長を務めるが、決して“お飾り”ではない。

「MSではポール・アレン、スティーブ・バルマーと常にパートナーがいた。今は彼女だ」と、夫も言う。

2人の娘を持つ3児の母。女性問題に取り組むうえでこれほど頼もしいパートナーはいないはずだ。

メリンダ・ゲイツ
慈善事業団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の共同議長。デューク大学でコンピュータ科学と経済学の学士号を得た後、同大学院でMBAを取得。1987年にマイクロソフトに入社後、プロダクト・マネジャーとして活躍。同社の駐車場で現在の夫、ビル・ゲイツにデートに誘われたのがきっかけで交際が始まったのは有名な話。2女1男の母。

文= Forbes JAPAN編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.20 2016年3月号(2016/01/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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