ビジネス

2016.01.12

中国テンセント Rapooと共同でドローン開発に参入

Photo by ChinaFotoPress/ChinaFotoPress via Getty Images

中国ネットサービス大手のテンセント(騰訊控股)はドローン市場に参入し、深圳に本拠を置くハードウェア機器メーカーと共同で製品開発を行うと発表した。

提携相手のRapoo Technology(深圳雷柏科技)はイヤホンやキーボード、ゲーミングマウスの製造を手掛け、傘下のドローン開発会社「Xiro」がテンセントと協業して市場シェアの拡大を狙う。Rapooの提出資料によると、提携ではテンセントが製品仕様の策定や販売・マーケティングを担当するという。提携の期間は2018年5月30日までとなっている。

Rapooは昨年Xiroに5000万元(約9億円)を出資して株式の10%を取得し、両社でジョイントベンチャーを設立している。Xiro製クアッドコプターのカメラ搭載モデルは2499元(約4万5000円)ほどで販売されている。

中国のドローン市場は、1機1000ドルの簡単に操作できる製品で成功をおさめたDJIが独占している。DJIの直近の資金調達における評価額は約80億ドルに達する。最近では1機1万5000ドルの農薬散布が可能な農業用ドローンを発表し、深圳にリアル店舗もオープンしている。

グローバルな投資家たちもDJIのライバル企業への出資に興味を示し始めている。昨年はインテルのベンチャーキャピタル部門が、上海を拠点とし、ドローンや電気飛行機を開発しているYuneec International に6000万ドル以上を出資している。

編集=上田裕資

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